また長らく間が空いてしまった新年1発目の更新です。
まずご挨拶が1ヶ月も遅れでありますが、2015年もどうぞよろしくお願い致します。
年末には日本でのトークコンサートがあり、寒い中にも関わらずたくさんの方が足を運んでくださったこと、皆さまへの感謝の気持ちと共に1年の締めくくりとなりました。聴いて下さるお客様あっての演奏家です。本年も、偉大な作曲家たちが残していってくれたたくさんの素晴らしい曲を、皆さまと共有し共感できる、そんな音楽の時間を持てますことを心から楽しみにしております。
雪の降った翌日のセントラルパークには雪にはしゃぐたくさんの子供たちや犬、それを見守る家族、寒い中にも心温まる風景が広がります。
NYに戻ってきて、一週間ほど風邪をひいていたせいもあってか今回初めてといっていいほどに大きなホームシックに襲われました。この歳にしてそんなこと..と誰でも見ることの出来るBlogで告白することに少しためらいもありましたが、もう過去のことという事で時効です。日本で旧友や恩師と話して考えたこと、いつも頭と心に在る家族、そんなことがグルグルと頭の中でまわって、ピーク時には「果たしてなんで私は多くの犠牲を払って4年もの間、異国でやっていっているんだろうか」と。ポジティブですぐ前向きになれることが長所でもある私にとっては、音楽のことで悩む時間はあっても、このような、根底のところで立ち止まったのは珍しい時間でした。
いろんなことを考えましたが、やはりピアノがもっと上手くなりたい、強くなりたいから。これに尽きると再確認できました。生半可な気持ちではやっていないんだ、ともう一度自分に鞭を打つことが出来ました。そうなると、生活習慣・態度、また食生活や持ち物(体のバランスのため)も再度見直すきっかけになったりと、なんだかんだ新年のスタートを切るのにとても良い、必要な時間だったのではないかと思えます。
今後の生活や選択も、この気持ちを軸にして優先的に考えると、なにを捨てなにを手に持つべきかも少しクリアになりました。
明日も皆さまにとって実りある1日になりますように。
本年も小池美奈をどうぞよろしくお願い致します。
mina