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8月は今日で終わりですが、まだ8月だったのか!と思ってしまうほどに、この1ヶ月間は音楽で満たされていた1ヶ月でした。
この夏は、日本でのDuoリサイタルに始まり、ゆっくりする時間をもたずアメリカへ戻り音楽祭参加、そしてNYへ戻ってからは新しいレパートリーに取り掛かり、とそうこうしているうちまた新学期が始まりました。

2年で完全帰国する予定で家を出た私ですが、今年で留学生活も4年目に突入です。

家族のサポートと、日本へ帰れば私の演奏を聴きにいらしてくださり遠い地にいてもいつもあたたかく応援してくださる皆さまあっての今の私です。本当に感謝致しております。ありがとうございます。

始めは「留学」と位置付けて日本を離れ、アメリカでの生活は「勉強のため」という前提でしたが、4年目ともなると先の将来についても考える最近。1度きりの人生ですので何を優先・選択してもアリかと。しかし選んだ道には強くしっかり進んで行きたいです。
がむしゃらに頑張った1年目、生活が落ち着いた2年目、そして少しずつですが自分のキャパシティを広め、外へと自分を試し始めた3年目。
この4年目はもっともっと強い思いで自分を挑戦の場へ追いやり、その思いを叶える1年にしたいです。そして引かないこと。弱くなることは私の弱点のひとつなのでチャンスは引かずに挑んでみます。

また1年後のブログに進んだ1年の抱負を書くことが出来るように、やはり1日1日を丁寧にしっかりと歩んでいこうと思います。
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mina
3週間の音楽祭を終え無事にNYへ戻って参りました。
が、お約束通りBowdoin festival通信をということで第2号です!

プーランクの6重奏をコーチングしてくださったピアニストのEmma Thamisian先生。
こんなことを書いてしまうのは、という以前に思ってしまう時点で大変失礼なことなのですが、正直初日のコーチングで思ったこと。それは「この人、鬼ばばコーチだ。」でした。始めに1度、通して演奏を聴いていただくのですが、演奏後の間と言ったらなんの。2分ほど険しいお顔で沈黙。それからコーチングがスタートするのです。先生の中に「学生だから。若いから。短期間だから。」とそんなことで許されることはなく、音楽に対する妥協というものは全く存在しませんでした。先生の音楽へ対する情熱は、そのまま声に、顔に、ジェスチャーに現れました。怒鳴られ叱られ、こんな歳にして半泣き状態の時もありましたが、その先生の指導は直後に有効性がありなんだか悔しくも本当にいいコーチングだと思う日々を過ごさせていただきました。

「筆を置くところが、タッチが、色が、ほんの少しでもずれていたら全く違う絵が出来上がってしまう。
フランス音楽は、絵画と同じよ。」
先生からいただいたお言葉。とても心に残りました。
そして室内楽におけるピアノの重要性も身にしみて感じました。良い意味でも悪い意味でもグループのコントロール力を握っているにはピアニストなのではないかと感じました。ピアニストがその曲を熟知しトリックを上手く使うことにより、音楽がさらに音楽になる。
もっと室内楽に興味が湧いた夏になりました。
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Poulenc sextetメンバーと。
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こちらはメンバーと先生と。

mina

コンサートを終え、あまりゆっくりする間なくアメリカへ戻って参りました。

NYのアパートへ数日間だけ戻り、そして7月19日からは音楽祭Dowdoin International Music Festivalに参加するためMaine州のBrunswickというところに来ています。Bostonよりも北に位置するここMaineは、夏ですが日本のような湿気は全くなく、上に何か羽織っていないと寒いと感じるくらいの気候。キャンパス内はたくさんの動物と緑に囲まれており合宿には最高な場所。
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室内楽がメインの音楽祭だとは行く前に聞いていたので、この夏はduo etoilesのコンサートをはじめ室内楽漬けになることは予想していたのですが、正直予想以上のハードさにはじめの1週間は食らいついていくので必死だった私。
初日にソロ演奏でのオーディションが行われて、そのグレード別にレベルに見合った仲間と室内楽グループを組むという仕組みで曲目も編成もすべて音楽祭側の選択。
私はこの2曲。
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大好きなtrio曲であるSchubert B-flat major op.99、そして初めて知ることになったPoulencの6重奏曲。
まず始めの課題はこの楽譜をもらってから次の日の午後までにリハーサルを済ませ、コーチングを受けるということ。
譜読みが遅い私にとって、特にこのPoulencをSchubertと同時に半日で仕上げるということは至難の技でした。
やってもやっても手に入らずひさしぶりに心が折れそうになりましたが、1mmでも未来の自分の糧になったのではないかと、今はこの2曲を与えられて知れて勉強できて本当に良い経験をさせてもらったと感謝しています。
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このFestivalで出会い、schubertを一緒に勉強している仲間と先生方と。

とても濃い3週間を送っております。
ゆっくりリポートして参りたいと思います。まずはその第1号ということで、Maineよりブログの更新でした!

mina