先ほど電話があり
育てていただいたとこの
お父さんが亡くなったと・・・
ちょんは９歳の時両親を亡くして
９歳までいた東京を離れ
親戚頼り岩手に越した
悲しいことに
親類は誰もが育てることを拒んだ
それで・・・
里親さんのもとでの暮らしが始まった
と・・・同時に
ひとつ上の兄とも別れがあった
別々の里親さんに引き取られたからだ
ちょんは白血病で闘病後の通院もしていたし・・・
誰もが拒んだでしょう
ちょんの里親さんとこには
おじさん、おばさん
後に、お父さん、お母さんと呼ぶようになった
おばあさんと、短大のお姉さんと
高校生のお兄さんがいた
お姉さんは寮生活で
ほとんど家にいなかった
お兄さんとは・・・嫌われていた
まぁ当然だよね
ちょんは・・・義務教育まで・・・
お兄さんが、ちょんが家にいると
彼女も連れて来られないし
結婚もできない・・・と
ちょんが出て行かないなら
俺が出て行く。と・・・息子に言われたから
出て行ってくれないか？と・・・
ちょんが１５歳になった時、お母さんから言われた
当然、当たり前、ちょんが出て行くべきでしょう
もう・・・誰にも頼らないと・・・決めて出た
けど・・・お母さんが病気発覚わずかの命と・・・
育てていただいた恩返し
たくさん孝行したよぉ
でもね・・・やっぱり・・・お兄さんには
俺のお袋だからさ・・・と何度も言われ
心が折れそうになった
お母さんが亡くなってから
ほとんど育ての、お家には行かなくなった
命日のお参りとお彼岸とお盆の
お墓参りに行くだけ
そして・・・いつも・・・
こんな時だけ連絡がくる