第74番　うかりける

ここは、サンタさんち。

サンタおとうさんと、白くまおかあさんはぐっすりねむっています。

 

そこへこっそり・・・ふたりのこども、トナカイさんがとおりすぎて、

サンタさんのそりにのろうとしています。

 

そり？あかねこそりが

「イキサキヲセットシテクダサイ」

とおんせいガイダンスをはじめても、めざめないサンタさんたち。

 

トナカイさんはそりにのっておうちをぬけだすことにせいこう。

 

いつもあそぶ、のはらをとおりかかると、

あこがれのおとなっぽいタワシトナカイさんと、

ハリネズミさんがいました。

 

「ハロー♪ハリネズミとたわし（タワシトナカイのこと）」

げんきよくふたりにあいさつをするトナカイさん。

「ツウコウニンアリジョコウシマス」

そりにはセンサーきのうがついているのですね。

 

そして・・・

「これからビッグになりにいくゼ」

などと、しょうわっぽいせりふ。

 

なぜでしょう。

（ドラマハロー張りネズミのえいきょうでしょうか？）

 

「いえをでる？そうですか」

なんだか、うれしそうにもみえる、タワシトナカイさんですが・・・だいじょうぶなのかしらん。

 

いつも、のはらでいっしょになってもなにげにスルーされていた

ハリネズミさん、ようやくトナカイさんにこえをかけてもらえた・・・

とはいえ・・・

そのままとおくへいってしまうなんて、つらいですね。

 

じつはハリネズミさんったら、はつせのかんのんさまに

トナカイさんからはなしかけたほしいとおいのりしていたようですが、

これは・・・ねがいがかなったといえるのでしょうか？？？

 

いちおう、きちょうめんなハリネズミさんは、

おれいまいりにはつせのかんのんさまのところへきたようですよ？

このあいだサンタさんからプレゼントされたおてつだいハムスターをつれて、

りょこうバッグをもって。

 


憂かりける　人を初瀬の　山おろしよ　はげしかれとは　祈らぬものを 
源俊頼朝臣

 


昔ときどき読んでたなとドラマをみました。出だしは昭和がちりばめられた現代。けど、子役の良さに続けてみよう、漫画も読み直してみようと思いました。「ハロー張りネズミ」弘兼憲史