胸水 メモ | While there is life there is hope ~肺腺がんと母と家族の歩み~

While there is life there is hope ~肺腺がんと母と家族の歩み~

2008年8月、肺腺がんステージⅣと診断された母と、家族の歩みの記録です。

母の胸水のことが気になっているけれども、色々分からないことだらけだったので、今日は胸水や治療法について色々調べてみました。以下、いろんなサイトや掲示板の情報を自分に都合よく切り張りしただけです。



(胸水)

胸膜腔に液体が異常にたまった状態


液体の内容によっていくつかの分類がある。

外見からの分類として

  〇漿液:狭義の胸水(水胸

  〇血液:血胸

  〇乳び:乳び胸

  〇膿:膿胸



(胸水が貯まる原因:肺癌において)

1.肺がんが肺臓側胸膜を越え浸潤(いわゆるがん性胸膜炎)
2.肺がんの肺門リンパ節転移によるリンパ管閉塞
3.肺がんに随伴した肺炎、胸膜炎



(胸水穿刺)

胸腔内へ管を入れ、胸水を直接抜く方法。


即効性で効果も大きいが、原因が取り除かれない限り胸水は再び増加する。

胸腔内には肺などの呼吸器が多く含まれるため、気胸を起こす可能性もあるため、かえって胸水を増悪させる。気胸を防ぐため、抜いた胸水を濃縮して再び胸腔や静脈に戻すこともある。


胸水穿刺の際、バイタルサインを見ながら、徐々に排液し、
一度に排液する量は1000mlを超えないように注意が必要。
一気に排液すると、血圧低下によるショックや急性肺水腫を併発する。


胸水穿刺の合併症としては
①血胸,気胸:症状は胸痛,呼吸困難,咳嗽.
②ショック:症状は血圧低下,意識レベル低下,チアノーゼなど.
③穿刺部の化膿,胸腔の感染:症状は発熱,刺入部の発赤・腫脹・痛み,CRP,WBCの上昇
などがある。



頻回の穿刺の必要がなくなるように胸膜癒着術などが必要となってくる。


(胸膜癒着術)

胸水の貯留による呼吸困難・血圧低下・頻回の胸水穿刺~排液による蛋白・免疫細胞などの血漿成分の喪失による全身状態の悪化などの致死的状況を少しでも回避しようと行われる。


薬剤を胸腔内に注入し、胸膜に炎症を起こさせて、肺と胸壁を癒着させることで、胸水の溜まる胸腔スペースを少しでも減少させようとするもの。


胸膜の炎症により痛みや発熱を伴う。


使用薬剤としては抗がん剤だけではなく、次のようなものが使用される。
1.アドリアシン、ブレオなどの抗がん剤
2.ピシバニール(OK-432)などの免疫賦活剤
3.ミノマイシンなどの抗生剤
4.滅菌タルク
5.フィブリン弼


強い薬剤ほど、痛みや発熱を伴う為、キシロカインなどの局所麻酔薬を併用する。
フィブリン弼はもともと血液成分であるフィブリノーゲンとトロンビンを混注し、胸腔内にフィブリンをつくり、癒着させるもので、生理的な癒着に近いため、痛み・発熱といった副作用が少ない。




用語については分かったものの、一番知りたかった母の胸水がどういうものであるのかはよく分かりませんでした。


また、「胸水がガン性のものであると、予後があまりよくない」、と聞いたことがあるのですが、そのあたりの情報はあまり見つけられませんでした。


よくないとすれば、可能な限りよくする方法は何なのだろう?水を抜くという処置に加えて、胸水に散らばっているガンを何とかする方法はないのかな?抗がん剤も効くのかな?