学ばない人は面倒な人 | 迷ってばかりのキャリアアップ&ダウン

学ばない人は面倒な人

「管理職」という立場にいて、私自身のモチベーションが最も下がる時というのは、部下に学びが無いなと感じる時です。

特に、同じような内容のミスを繰り返し起こされた時、かな。



そりゃあ、ミスや失敗というのものは、決して「0(ゼロ)」にはならないです。
けれど、そこから学ぶことも多く、そのお陰で仕組みの見直しが行えるなど、なかなか「ミス・失敗」そのものは役に立つものでもあるので悪いことばかりではないですよね。

で・も・・・
一度犯したミスを繰り返されるのには、ウンザリしてしまいます。
そして、実際、時々そういう人材っているんですよね…。

一見、普通な感じというか、真面目そうな感じなのですが…、もともとの性格なのだろうとしか言い様がないのですが、「きちんとする」ということが出来ない人材。

仕事って、特殊な能力の前に、この「きちんとする」能力を求められる事の方が多いように思います。
というより、特殊な能力もこの「きちんとする」能力が前提のような…。

例えば…、
「めったに使わないエクセルの高度なマクロを使いこなせる事」ができても、「数字を間違いなくきちんとエクセルに入力する事」ができなければ、使いようがないというような風です。

ミスを繰り返す人間というのは、何と申しましょうか…、
その時にはシュンと落ち込んで見せても、根本的な反省もないように思えますし、仕事は一人で行っているわけではなく、自分がミスを犯したことにより他のスタッフに少なからず迷惑を掛けている事など思いやれていないのでは?としか考えれなくなってきます。

そんな感じだから、現場のチームワークもガタガタと崩れ始め…

管理職である私は、こういうスタッフにも再三に渡って指導はしますが、もともと面倒くさがりな性格というのもあるのでしょうか…、3度も4度も同じ内容のミスをするスタッフとは、正直、口をきくのも面倒になります。


だって、そういう本質の人って、改善の可能性が見えないんだもん。


学ばない・学ぶ気のない人材のために時間が割けるほど、自分だって暇じゃないのよという気分になります…。



で、どうしているかって?
そうですねぇ。ちょっと前だったら自分に原因があるのでは、とかそういうことを熱心に考えていましたが…

今は、とってもシンプル。
人を替える方向で積極的に動きます。


社内で配置換えして適所があるなら良し、無ければ、うちの会社には居場所はないということです。

今では、私が「育成できる」と考えること自体、オコガマシイことのような気すらしてしまいます。


去年の10月に役員になって人事権の枠が広がったお陰で、その辺りもサクサクと手を入れてきました。

その結果、現場にはちょうど良いくらいの緊張感があり、そして頑張るスタッフのやる気はアップしているように見えます。

そうやってみて気が付いたのですが、
そんな人材によって殺がれていたのは、管理職である私のモチベーションだけでなく、現場のスタッフも同じだったのではないか、ということです。