ヘンリー四世 | 独り言集

独り言集

大半が観劇記です。
内容はネタバレ気にしてませんので注意して下さい。趣くままです。
その他についても趣くままです。

原作  W.シェイクスピア

演出  蜷川幸雄

翻訳  松岡和子

構成  河合祥一郎

出演  吉田鋼太郎、松坂桃李 木場勝己、立石涼子、星智也、矢野聖人、

     冨樫真、磯部勉、たかお鷹、辻萬長、瑳川哲朗 手塚秀彰、塾一久、

     間宮啓行、鳥山昌克、妹尾正文、大川ヒロキ、岡田正、二反田雅澄、

     清家栄一、飯田邦博、塚本幸男、 新川將人、福田潔、井面猛志、

     篠原正志、澤魁士、野辺富三、齋藤慎平、亜蓮(子役)、

     土井睦月子(さいたまネクスト・シアター)


シアタードラマシティ 12日13:00開演 13列で観劇。


あらすじ

(第1部)

イングランド王ヘンリー四世(木場勝己)となったヘンリー・ボリングブルックだが、

その地位は盤石とは言えなかった。

リチャード2世を廃位させて王冠を得たことへの王自身の心の動揺を

十字軍遠征で解決しようとしたが、

スコットランドおよびウェールズ両国境での騒乱によってそれもできずにいた。


罪の意識はさらに、ヘンリー四世が王位に就くのを助けたパーシー家の

ノーサンバランド伯(塾一久)ならびにウスター伯(たかお鷹)、

先王リチャード二世から正当な王位後継者との宣言を受けた

マーチ伯エドムンド・モーティマー(新川將人)を冷遇した。


さらにヘンリー四世を悩ませていたのが

皇太子のハル王子(後のヘンリー五世)(松坂桃季)だった。

ハル王子はごろつきどもと居酒屋などで遊び回っていた。

ハルの一番の親友がサー・ジョン・フォルスタッフ(吉田鋼太郎)で、

でぶで呑兵衛で、もう若くもないが、そのふてぶてしい生き様は、

格式ばった王宮で生きてきたハル王子には魅力的だった。


向こう見ずで勇敢なハリー・"ホットスパー"・パーシー(星智也)は、

父親のノーサンバランド伯、叔父のウスター伯、

それにスコットランドのダグラス伯(二反田雅澄)、モーティマー、

ウェールズのグレンダワー(辻萬長)と共謀して、

ヘンリー四世に対して反乱を起こした。

ハル王子はヘンリー四世と、

フォルスタッフも道中徴兵をしながら(しかし兵役逃れの賄賂で懐を肥やしながら)、

戦場であるシュールーズベリーへ向かった。


その戦場でハル王子は同じ名前(ハリー)のホットスパーと一騎打ちの末、

倒し(フォルスタッフはそれを自分の手柄に見せかけようとし)、

戦いはヘンリー四世の勝利に終わった。


(第2部)

ロンドンに戻ったフォルスタッフは、

居酒屋の女将クイックリー夫人(立石涼子)や

売春婦のドル・ティアシート(富樫真)相手に呑んで騒いでいる。

第2の反乱が起きたので、徴兵しながら戦場に向かう。

その途中、グロスタシャーで法学院時代の悪友だった

シャロー判事(たかお鷹)と再会し、思い出話に花を咲かせる。


ヨークシャーのゴールトリーの森にいた反乱軍のところに、

ランカスター公ジョン(矢野聖人)から和議の申し入れがあり、

反乱軍はそれに応じる。

しかし、首謀者たちは捕まり、ようやく反乱は終わる。


戦いには勝ったものの、ヘンリー四世は病気で倒れてしまう。

心配だったハル王子とも和解して、安からに死んでゆく。


フォルスタッフはハル王子が王を即位してヘンリー五世になったことを知り、

報償を期待して、シャローを引き連れてロンドンに行く。

しかし、生まれ変わったヘンリー五世はフォルスタッフを拒絶する。

さらにフォルスタッフはこれまでの罪で監獄に連行される。

(Wikipediaより)












彩の国シェイクスピア・シリーズ第27弾、「ヘンリー四世」。









久しぶりの蜷川×シェイクスピア。

心躍らせて、上演時間の長さなんぞ気になるかって思っていたけど、

第2部では落ちてもうた・・・・。

不覚。(>_<)

まぁ、全部じゃないけど。

中盤の王位を譲るあたりかな?

くぅ~、なんでやろ?

第1部、第2部冒頭と終盤は吉田鋼太郎さん演じるフォルスタッフが

面白くて良かったんだけどな。

星智也さん、カッコ良かったな。

・・・・あの方の若い時って、こんな感じだったのかな?

そう思うと益々引きつけられてました。

(「あの方」の名前が出てこない・・・・)(-_-;)

で、この影響もあったかもですね。

星智也さん演じるヘンリー・パーシーは第1部の終盤で死にましたからね。

第2部では街の人/兵士/従者役。

第1部でのカッコ良さまるでなし。

この点が気持ちクールダウンしたんでしょうね。

あとはどうしても、こう上演時間が長い作品だと中弛みがあると思うんですよ。

まぁ、中弛みというか・・・・淡々と進むシーンがね。

こういうシーンは無くしたほうが良いに越したことは無いんでしょうけど、

それをすると話が繋がらない。

まぁ、ナレーションで済ませて繋げることも出来るでしょうけど、

それでは、さらに面白くないものになってしまう。

だから省けないとは思うんですが、・・・・淡々とし過ぎたってところかな?

こう書くと、松坂桃季さんの力量が足らんかった?

なんて思うかもしれませんが、・・・・そういった印象はなかったな。

・・・・ってことはやっぱり全体として、

寝落ちしたところは面白くないんだよ。

きっと。(^_^;)


だからって寝落ちすることはないんだけど・・・・不覚も不覚だ。(>_<)


女優さんは立石涼子さんだけだと思ってましたが、

富樫真さん、土井睦月子さんもいましたね。

本チラシをちゃんと見てないのがバレバレですね。(^_^;)

仮チラシには富樫真さんの名前が載ってますが、

「富樫真」って・・・・男優さんだとばかり。

(富樫真さんは今回初見なので、全く存じてませんでした)

(テレビでは何度か拝見してますけども、気の留めてはいない)

ってことで、ここの点はちょっとテンション上がったりして。

(また、そこかっ!)


お話の感想としては・・・・まぁ、いつの時代も人間、変わらんもんやね、

ですかね。


で、パンフを読んでいると、「ウィンザーの陽気な女房たち」を

蜷川演出で観たいなぁ、と。

第9弾で上演しているから無理ですかね。

でも「冬物語」は第7弾、第21弾と2回やってるんだよね。

他にも「リア王」、「恋の骨折り損」も。

ならば、「ウィンザーの陽気な女房たち」もやって欲しいなぁと切に願う。



次回、蜷川×シェイクスピアは「ヴェニスの商人」。

オールメールだそうで。

10月11日(金)から14日(月・祝)で・・・・シアタードラマシティかな?

(どこの劇場かは書いてない)