ミス・サイゴン | 独り言集

独り言集

大半が観劇記です。
内容はネタバレ気にしてませんので注意して下さい。趣くままです。
その他についても趣くままです。

オリジナル・プロデューサー キャメロン・マッキントッシュ

作    アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク

音楽  クロード=ミッシェル・シェーンベルク

作詞  リチャード・モルトビー、ジュニア、アラン・ブーブリル

追補  リチャード・モルトビー、ジュニア

翻訳  信子アルベリー

訳詞  岩谷時子

編曲  ウィリアム・デヴィッド・ブローン

振付  ジェフリー・ガラット

振付補 ベンジャミン・オズボーン

オリジナル振付 ボブ・エイビアン

演出  ローレンス・コナー

演出補 ダレン・ヤップ

出演   エンジニア・・・・市村正親

      キム・・・・・・・・・新妻聖子

      クリス・・・・・・・・原田優一

      ジョン・・・・・・・・岡幸二郎

      エレン・・・・・・・木村花代

      トゥイ・・・・・・・・泉見洋平

      ジジ・・・・・・・・・池谷祐子

      タム(子役)・・・寺崎杏珠


      アンサンブル 石川剛、植木達也、上野哲也、大木智貴、大竹尚、

               大津裕哉、加藤貴彦、川島大典、木内健人、

               後藤晋彦、佐久間雄生、丹宗立峰、土器屋利行、

               土倉有貴、中田洋介、西川大貴、松村光、萬谷法英、

               三井太一、

               青山郁代、磯貝レイナ、岡井結花、可知寛子、

               吉川恭子、木南清香、長谷川ゆうり、福田えり、

               藤咲みどり、吉田玲菜


梅田芸術劇場メインホール 30日13:30開演 1階12列目で観劇。


あらすじ

物語は陥落直前のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)。

フランス系ベトナム人、 ― 通称エンジニアが

経営するキャバレーでアメリカ兵クリスと、

ベトナム人の少女・キムが出会う。


この戦争に大きな疑問を持つクリスと、

戦禍ですべてを失い、生きるすべを求めてこの店に働きに出た17歳のキム…。

二人は惹かれ合い、恋に落ちた。


お互いに永遠の愛を誓いながらも、サイゴン陥落の混乱の中、

米兵救出のヘリコプターの轟音は無情にも二人を引き裂いていく。


時は過ぎエンジニアと共に国境を越えてバンコクに逃れたキムは、

クリスがいつの日か迎えに来てくれると信じながら懸命に生きる。

キムの中に宿った新しい命、彼との子・タムを人知れず育てながら。


キムにとっては、今はタムだけが唯一の希望、そして生きる力だった。

それをも知らず、

ベトナム戦争のPTSD(後遺症)に苦しみながら連夜悪夢にうなされるクリス。

やがて彼は、そんな死の苦しみから救い出してくれたエレンと結婚する。


ところがある日、彼は戦友のジョンから、

キムが生きていること、そしてキムと彼の子供の存在を聞かされる。

愕然とするクリス。

キムとクリスの運命の糸をあやつりながら、

したたかに「アメリカン・ドリーム」を追い求めるエンジニア。


キムに会うために、バンコクを訪れるクリスとエレン、そしてジョン。

キムの最後の願いは、タムをアメリカに渡らせ、

希望と夢に満ちた未来を作ってあげること。

その為に、キムは自らの運命をかける。


クリスの到着を待ちわびるキム。


そして……。

(公演HPより)










ミュージカル、「ミス・サイゴン」。










・・・・いつ頃にチケットを取ったのかなぁ。

誰だ、城田優さんが出るとばかり思っていた奴は!(^_^;)

字数が違うし、2文字しか合ってないぞ。

(「城田優」と「原田優一」)

相変わらず、どこか抜けている私ですね。


で、初演、2度の再演を経て、3度目の再演となる今回。

ようやく大阪・メインホールでの上演。

これまでは舞台装置が凄くて、帝国劇場と福岡は博多座でしか

上演ができなかったそうで。

(博多座はこの作品の上演を考慮して設計されたそうで)

この2ヶ所以外でも上演できるようにと刷新。

(演出も刷新したそうで)

ってことで、各地での上演が可能になったそうで。

まぁ、私にとっては今回が初なんで、

どう変わったのかなんて関係ないですが。(^_^;)

とにかく「凄い!」ってことくらいしか頭にないんで、

その「凄い!」を味わせてくれた満足だよって感じで観劇です。


で、で・・・・個人的には年末・・・・というか観劇納めとしては

チョイスしたくない感じですねぇ。


重いやん。(>_<)


決してこういうのは嫌いではないし、

全体、『(肌に)合わないなぁ~。』って作品ではないですが、

(どっちかというと好きですよ)

観劇納めの作品としては、

せめてハッピーエンドであって欲しかったなぁ、と。


まぁ、そんなこと言ったら、

「予備知識、仕入れてから選べ!!」なんですけどね。(^_^;)


で、少し新聞社の劇評を引用しますが、

「振り付けや歌詞が手直しされたほか、歌が部分的に台詞に変わった。

耳に流れず引っかかりができるため、

音楽的快感が薄まった一方で、生まれたリアル感は確かにある。」

ここにある「リアル感」。

もうねぇ、これが痛い。

サンドバッグ状態。

バシバシと叩かれまくり。

あるいは槍でグサグサと刺されまくり、みたいな。(>_<)

作品HPを見ると、「これは究極の愛を描いた」なんて書かれてあるが、

まぁ、そういう見方も有りなんだろうけど、

どう見ても戦争の酷さだったり、人間の愚かさやんって思う訳で、私は。

それを強く思うのは2幕の初っ端。

米兵を父に持つ子どもたちを救おうとする団体が設立されるシーン。

こういうのを見ると、なぜ撤収の時に連れて行かなかったのか?と思う。

そこに真の愛があったとすれば、

まずは子どもたちや愛した女性を優先できなかったのか?と。

ラストのシーンでキムが取った行動をなぜ、

この時米兵たちを取れなかったのか?と。

それにこういった人道的?・・・・慈悲深い?行為が出来る半面、

人体に影響があると分かってた上での枯れ葉剤の散布や

(当時その認識はあったと思う)

原爆の開発・使用をわれわれ人間は平気で行えるのか?と。

(中性子爆弾ってのもあるよね)


まぁ、こういう方向ばかりで観ないほうが良いんだろうけど、

私には「愛」よりも人間の「酷さ」に頭がいっちゃいました。


で、重たい感想はこのくらいにして、

・・・・これって市村正親さんは主演になるの?(^_^;)

個人的にはキムが主演扱いじゃないのかぁ~と思うが。

まぁ、どっちでもいいですが。


市村正親さん。

やっぱ凄い方ですねぇ。

こう・・・・一息入れると言うか、和ませてくれるシーンでは

しっかりとそれをやってのける。

上演してるその都市に合わせた、ちょっとしたところもサラッとやってのける。

上手い!

新妻聖子さん。

あぁ~久しぶりに聞くなぁ~、この歌声。

今年はこれが初聞きなんですよねぇ。

来年は何かの公演で2度くらいは聞きたいですね、この素晴らしい歌声を。

木村花代さん。

劇団四季の「オペラ座の怪人」で

一度拝見、(歌声を)聞いただけですが、この方も良かったです。

名前はずっと忘れずにいたんですが、

開演前までは、『どんな歌声やったかな?』状態でしたが、

今回聞いてみたら、しっかりと

あの時(「オペラ座の怪人」の時)の歌声が蘇ってきました。

人知れず、しっかりと残すその歌声、また聞いてみたいです。

(単に私が上手く引き出せないだけか?)