リトル・ウェンズデイ | 独り言集

独り言集

大半が観劇記です。
内容はネタバレ気にしてませんので注意して下さい。趣くままです。
その他についても趣くままです。

作   劇団赤鬼

演出 高見健次、川浪ナミヲ

出演 行澤孝、山口尋美、土性正照、岡本拓朗、下村和寿、原敏一、

    竹田聡支、田川徳子、橋爪未萠里、西国原菜々、川浪ナミヲ、

    大塚宣幸(大阪バンガー帝国)、片岡百萬両(ミジンコターボ)、

    山田かつろう(売込隊ビーム)、稲月祥(ルート)、

    小竹佑典(トランキライザー)、斎藤晋介(トランキライザー)、

    竹村晋太朗(劇団壱劇屋)、出石雄樹(ルート)、

    萩本辰也(ルート)、山元翔太(ルート)


ABCホール 25日13:00開演 1列目。


あらすじ

第二次世界大戦末期のドイツ。

ベルリンから西に遠く離れた街から、さらに山へと離れた土地にある

ヒトラーユーゲント士官学校が物語の舞台となる。

ここは優秀な人材としてドイツ中から

10代後半の少年が集められた学校であった。


士官学校の入校式、事件は起こった。

スパイとして紛れ込んでいたレジスタンスが発見され、

兵士たちと銃撃戦となったのだ。


入校したての生徒であった主人公「カミル(行澤孝)」は

潜入したスパイを銃殺してしまう。

大手柄として表彰されるカミル。

彼は一気に士官学校中に知れ渡る存在となった。


少年たちは、それぞれ思い思いに青春を過ごし、

全寮制の学校生活から外の世界への想像を膨らませていた。


カミルと同室のメンバーは、

機械いじりが好きなルルー(片岡百萬両)、

陽気なタンク(リヒター?大塚宣幸)、

血気さかんなヨハン(岡本拓朗)の4人。

やがて出会った仲間で星空を観察する天文グループを作ることになる。


もちろん学校は公式に活動を認めてはおらず、

部員たちも秘密の活動として夜にこっそりと寮を抜けだし、

学校の屋上で手製の望遠鏡での天体観測と語らいの時間を大切にしていた。


ドイツ第三帝国の進撃は止まり、東部戦線ではソ連の逆襲が始まった。

占領地である隣国でもレジスタンス活動が活発化、

北アフリカ戦線では連合軍に大敗を期していた。

連合軍はドイツ本国への侵攻準備を順調に進めており、

ドイツ第三帝国の苦戦が続いていた。

戦火は激しさを増し、帝国の野望はかげろうのように揺らいでいた。


士官学校の少年たちは訓練を重ねながら生活を送り、

それぞれの青春を過ごしていく。

学校生活の中での友情、

夜の屋上での語らいと天体観測、学校での競争・・・・。


そうして時は過ぎ、季節も流れていった。

だが学校には、

またレジスタンスのスパイがいるという噂が広がり出す・・・・。

Die Bombe, die Traum betrachtet(夢を見る爆弾)

(劇団赤鬼の初演時?の公演案内より)











2011年劇団赤鬼 クリスマス公演、「リトル・ウェンズデイ」。












会場で浅野彰一さんを見かけましたが、

以前ゲスト出演されてたみたいでその流れですかね。


いつもの前置きは省くとして、

普段はほとんど予習をせずに観劇しますが、

今回はちょっと情報を仕入れての観劇。


が、・・・・ちょっと後悔です。

仕入れなければ、もっと泣けたのかな、と。


仕入れた情報にはそれほどストーリーは書かれていなかったのですが、

冒頭のシーンを見ると、

あぁ、あ~なって、こ~なって、そして最後はあ~なるのかな~なんて。

中盤辺りからウルウルときて、ラストに決壊とはなりましたが、

情報を仕入れていなかったら、

もっと早くに決壊してたんだろうなぁ、と。


まぁ、きちんと決壊出来たので満足してますが。


アドリブ的なシーンが2つ。

「的」って書いたのは、多分・・・・織り込み済みですかね、あれ。(^_^;)

(織り込み済みってのは台本に書かれてあるってこと)

振ったほう、振られたほうを見ているとアドリブだなと思えるんですが、

同時に舞台上に居る他の役者さんを見てると・・・・動じてないのね、と。

単に吹き出すのを堪えていたともとれるんですが、

あそこまで動じないと、織り込み済みだから分かっているよって感じでした。

まぁ、実際はどちらなのか知りませんが。


あっ、客席に降りてくるシーンもありましたね。

まぁ、これは確実に織り込み済み何だと思いますが、

(実はこれが完全アドリブだったりして)

最前列からだと・・・・見れないのが辛い。

(思いっきり後ろを見る格好になりますから)


体調ははやりお疲れモード。

それでも、赤鬼さんだから寝かせるようなものを見せてくれないと思ってましたが、

中盤ちょっとヤバかったです。(^_^;)

中盤で趣が変わるというか、急展開するというか、あのところですね。

(観た方にしか分からないですね)

(中盤のややあとかな?)

個人的には長過ぎて、気持ちが途切れそうでした。

出来れば、おおざっぱに流して、

あとは観る側の想像に委ねて欲しかったです。


まぁ、委ねてしまうと想像出来ない方もいたりするから、

そういう方にとっては、『えっ?何がどうなってんの?』なんでしょうねぇ。

そうならない為にしっかりとあのシーンを入れたんでしょうが、

想像出来る私には、如何に気持ちを繋ぎとめるかに必死できつかったです。(>_<)


まぁ、その後はグイッと惹きつけてくれたので問題なしです。


橋爪未萠里さんは・・・・ちょっとやせ過ぎ?(^_^;)

役作りでなのかもしれませんが、

ちょっと心配しながら観てたりなんかして。


行澤孝さんは・・・・ちょっと凄かったかな?

カテコではちょっと放心状態に見受けられたんですが、どうしょうね。

トリプルとなって役者紹介をしたんですが、

なんか紹介する順番がおかしかったかな?

私が観た回が千秋楽だったので、やり終えた感と、

A4用紙の挟みこみパンフを見ると、

「すごく思い入れのある作品」ってあるから、

一入(ひとしお)のものがあって、それをやり遂げた~って感じなのかな?

ああいう行澤孝さんを見た記憶がなくて、その姿にウルっと。

お疲れ様です。

おそらく今は打ち上げでしょうが、体を休めて下さい。

なんて書きましたが、年末の石原正一ショーに出るんですよね。(^_^;)

まぁ、正月はゆっくりとして下さい。




で、開演までのホール内に流れていた曲。

覚えてますか?(^_^;)

こういう時の曲ってあんまり意識しないんですが、

作品と関係のある曲を流すんですかね?

(「関係のある」というか、「関係性のある」というか)

気に留まる場合は関係を持たせていると認識できるんですが、

気に留まらない場合はどうなんだろうか?

もし、どの公演も関係のある曲であるならば、

それが気に留まっていないということは・・・・

私の中では好感触ではない作品ってことになるのかな?

まぁ、一概には言えませんけどね。

今回にしても、季節的に今の曲だなぁ~って聞いてて、

作品との関係は?という思いで聞いてませんからね。


ちなみに覚えていない方の為に流されていた曲は第九です。

第九と聞くと、よく「歓喜の歌」を思い出されるでしょうが、

そこに至るまでの流れも味わい深い。

(「味わい深い」っていう言い方もどうなんでしょうね)

ドイツと第九だけにとどまらず、世界と第九。

大きな節目というか転換点というか、そういう場面では演奏されてます。

それを想ってこの作品を見ると、・・・・ですね。

(「・・・・」の部分は各自で当てはめて見て下さい)


まぁ、こんなこと書きましたが、

単に、時期的にこの曲でえぇんやない、かもしれませんけどね。(^_^;)