千年女優 | 独り言集

独り言集

大半が観劇記です。
内容はネタバレ気にしてませんので注意して下さい。趣くままです。
その他についても趣くままです。

原作     今敏
脚本・演出 末満健一(ピースピット)
音楽     和田俊輔(デス電所)
出演     清水かおり、中村真利亜、前渕さなえ、山根千佳

        (以上TAKA IT EASY!)、立花明依


HEP HALL 22日14:00開演 1列目。


あらすじ

かつて一世を風靡した女優の語る一代記…のはずが、

その思い出はいつの間にか彼女が出演した映画のエピソードと

渾然一体となり、

彼女の話を聞くインタビューアー二人を巻き込んでの

波瀾万丈の物語になって行く。


関東大震災と共に生まれたその人、藤原千代子。

千代子の話は戦争の足音が近づく帝都東京から始まり、

満州に舞台を移したかと思うと、あろうことか、

はるか戦国時代に時を移し、

彼女は燃える城で姫君に姿を変えたかと思いきや、

はたまた江戸時代のくの一に扮して侍相手に大立ち回りを演じ、

ときに幕末の遊女に身をやつしては上の太夫にいじめられ、

町娘に姿を変えて幕末の京都をひた走れば新撰組に脅され、

明治の牢獄で官憲にいたぶられながらも必至に耐えた彼女が、

やっとの思いで獄舎を抜け出したその先は昭和の大空襲……。


彼女は映画という虚構と現実の間を自由に行き来しながら、

時間と空間を越えて行く。

その千代子の想いはただ一つ。

初恋の殿方に一目会いたい。


その男は絵描きであった。

戦前、官憲に追われて怪我をしていたところを

千代子が家の蔵にかくまったのがすべての始まり。

彼に初恋とも呼べぬほどの淡い思いをいだく千代子だったが、

軍国主義が二人の間を引き裂く。

遂げられぬ再会の約束と残された大切な彼の人の「鍵」を携え、

様々な時代の中で戦国の武将、幕府に捕まった罪人や

尊皇攘夷の志士へと姿を変える「鍵の君」を追って

千代子はどこまででも走って行く。

そして彼女が走った道のりの分だけ、彼の人への想いも深まって行く。

千代子の行く手には「鍵の君」を捕らえようとする官憲の男や

彼女を目の敵にする女優が、

やはり時代に応じた姿で手を変え品を変えて立ちはだかる。


そんな千代子の昔語りに翻弄される二人のインタビューアー。

二人は彼女の回想に入り込み、ときに彼女に置き去りにされながらも、

彼女の後を追って共に時代の旅をする。

彼女のファンである初老の男、

立花源也は目の前で繰り広げられる映画の名シーンに大いに感激、

思わずその役柄になりきり、ときに戦国武将、

あるいは股旅者に姿を変えては彼女の危機を救いに現れる。

かたや白け気味のカメラマン井田恭二は呆れながらも

彼女の壮大なホラ話に引き込まれ、

不平ばかりを口にしつつも否応なく壮大な時の冒険へと連れて行かれる。


時代を超え、あたかも千年の間、

愛しの君を追ってひたすら走り続ける千代子。

やっとの思いで辿り着いた未来の月面で

果たして彼女が見るものは……?

(初演時の感想記事より)









TAKE IT EASY!×末満健一2011、「千年女優」。







開場10分くらい前に到着。

開場となり荷物を置いて、いったん外へ。(-。-)y-゜゜゜

戻ってきて物販。


有難くもトリプルセット(今回のパンフ+初演時のDVD+今回のサントラ)。

割引は・・・・300円。

もうちょっとまけてよ、末満健一さん。(^_^;)


席は案の定、ドセンター。

ブロ友さんがどの席かは確認できなかったんだけど、

代わってくれないかなぁ~、なんて。(^_^;)

(この時はマジで思ってました)

(でも、観終わってみれば、代わらなくて良かったです)


開演までは寝て待つ。

高まる期待と一抹の不安をかき消す為に。


で、開幕。



もうメッチャクチャ良かったです。(^O^)

サイコー!


初演から約2年たってますが、あの時の感動が甦ります。

しっかりと。

もう冒頭からウルウル。

堪えるのに必至。

(堪えんでもえぇやん)

笑わしてくれるシーンなんかでは、

「笑わすなよ。こぼれおちるやんか。」なんて。(^_^;)


で、ちょっと手抜きして初演時の感想をそのまま抜粋。(^_^;)


(ここから)


女優5人でいくつもの役をこなし、

また、1つの役を全員で入れ替わり演じていくスタイル。

一人でいくつもの役を演じるってのは、

これまで観てきた舞台でもたくさんありましたから、

普通に観れましたが、

1つの役を入れ替わりでやるってのは初めてのような気がします。

これって大変なことだし、難しい。

同じ役を演じる人が変わるごとにキャラがぶれたりすると、

見る側はなかなか、作品世界には入れないですからね。

演じる人が変わろうが、登場人物のイメージがぶれないように、

役者の個性は多少、出るでしょうが、

(あと、外見上の見た目もある)

それでも一本、筋を通した演技をしないとね。

そうしないと、シーンシーンで繋がりが見えずらくなり、

バラバラになってしまうと思うんですが、

それが全くなかったですね。


藤原千代子の想いが

どこで誰が演じようとしっかりバトンタッチされていて、

揺らいでいませんでした。

だから、最後には自然と涙があふれ出ました。(T_T)

一途で切ないラブ・ストーリー。

原作以上の感動がこの作品には確かにありました。

(原作を見てませんが、そう言ったらダメかな?)

(T_T)

随所に盛り込まれた笑いも適度で良かった。

入れ過ぎたり、変に大きな笑いを取ろうとすると、

作品の流れを止めてしまうし、気持ちも途切れてしまいますが、

そうさせない適度な笑い。

気持ち良かった。(^o^)

途中、完全に流れを止めるシーンがありましたが、

その一か所だけで、またそれが全然嫌じゃなくて、

入れる場所、持っていき方が自然でしたね。

演出の力もあるんでしょうが、

この女優たちだから出来たって感じがしましたね。


阿吽の呼吸っていうんですかね、

全てが自然で、無理してないっていうか、そんな感じで。

(本当は相当しんどいと思いますが)


(ここまで)



まぁ、多少言い過ぎだよぉ、かな?(^_^;)


で、若干初演時と違うところもあるので、

上記のがまんま当てはまる訳ではないのですが、引用しておきます。


で、「まんま当てはまる訳ではない」と一抹の不安というのが

繋がるんですが、初演時と今回で出演者が違ってます。

立花明依さん。

初演時の大阪公演以外では立花明依さんが

参加しているんですが、私はそちらを観てないので。

観ていれば、今回の不安はなかったのかもしれません。


で、結果から言えば、違いが違いでなかった。

そりゃぁ、役者さんが代わってますから、

個性の違いはありますが、作品全体の違いはなかったです。


しかも、ちょっとキュンときたりして。(^_^;)


正直、これまで立花明依さんをしっかりと観てきてないです。

(立花明依さん目当てでチョイスした公演はないってこと)

嫌いじゃないんだけどね。

「DOLCE」でも、ちょっと残念だったし。

この一体感をしっかりと出せないといけない作品でどうなんだろうなって。

特に「千代子」がどうなるんだろう、と。


で、観終わってみれば、一度も「えぇ~!?」なんて思うことなく。


サイコー!でした。


京都吉原時の立花明依さんの千代子。


もう、やっば、メッチャやっばって感じ。(^_^;)


これまでの立花明依さん出演の舞台で、

こういう表情の立花明依さんは観れたのかも知れませんが、

観たことないし、しかも席がドセンターだから、目の真前。


ピュン、・・・・グサッ。


射抜かれてしまいました。(^_^;)

(遊ぶな!)


こうなると、もう後は気持ちの良いもので。


私も含めた一体感というか、浮揚感というか。

我、ここに在らずですかね。





てな感じ。


テクイジさんはもう言わずもがな、です。(^O^)


ありがとう!(^O^)






終演後のサイン会には立花明依さん(と清水かおりさん)が。

節目の日にサイン。

記念になります。

(パンフに金髪で載っているのがちょっと不満だけど)

(舞台と同じ、黒髪だとさらに嬉しいんだけどね)(^_^;)


パンフに「DOLCE」のDVDが2800円ってあるけど、

今公演で売ってたのかな?

気になる。


サントラCD。

早速、mp3プレーヤーにイン。

初演時のサントラはさらば、です。

お疲れさん。



・・・・立花明依さんの衣装だけ重いなぁ~って思ったんだけど。

どう?




UStreamで見た、別ラストバージョン、エア千年女優も良いっすね。(^O^)

衣装が一転して黒。

サイコーやんか。

生で観たかったよぉ。(T_T)


今回のDVDはいつ出してくれるんだろうな。