クラブ史上最年少!小野17歳9か月25日弾!!…横浜M(スポーツ報知)

 ◆J1第26節 横浜M1─0神戸(17日・日産スタジアム) 横浜Mの高校生FW小野裕二がクラブ史上最年少、Jリーグ歴代6位となる17歳9か月25日でのリーグ戦初得点を決めた。神戸戦の後半19分、MF兵藤慎剛(25)とのワンツーパスから抜け出し、右足で先制点をゲット。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)の視察する中、1―0での勝利に貢献した。首位・名古屋は新潟に1―4で敗れたが2位・鹿島との勝ち点差は8。最速で11月7日の29節、鹿島戦で初優勝が決まる。

 冷静に。後半19分に巡ってきた最大の好機に、小野は自身に言い聞かせた。MF小椋の縦パスを受け反転しようとした瞬間、トラップミス。が、これが運よくMF兵藤につながり、絶妙のワンツーパスが目の前に転がってきた。GKの位置を見極め、右足をコンパクトに振り抜く。待望のJリーグ初得点。味方に囲まれ、17歳の高校生は歓喜に浸った。

 「やっと入ったという感じ」と小野。その言葉通り、これまでは打っても打っても入らなかった。Jデビューとなった7月18日の広島戦以来、小柄な体を駆使し、何度もゴールに迫った。だが、天皇杯では得点するものの、リーグ戦は不発続き。徐々に焦りも募った。苦悩する高校生に対し、この日の試合前、木村和司監督(52)は「落ちついて打て」とゲキ。その暗示が効いたのか、リーグ戦9試合目でついにゴールを決めた。J1史上6位、横浜Mではこの日出場したDF松田の18歳6か月17日を抜く最年少ゴール記録だ。

 高校生という立場ではサッカーだけに集中するわけにはいかない。9月以降、トップ練習への参加は週2回。それ以外は授業が終わる夕方から別メニューをこなした。高校からクラブハウスまで1時間。しかし、ピッチの外も中も一切手を抜かず、「赤点は1度もない」と文武を両立させている。鹿島戦(24日)前の今週は中間テストで練習時間がさらに制限されるが、そんな逆境は覚悟の上だ。

 プロ向きのふてぶてしさも内に秘める。後半39分には接触したFW大久保を一発退場に追い込み、DF北本から受けた激しい守備にも「闘莉王さんの方がもっと強かった」と言い放った。FW宇佐美(G大阪)ら強力ライバルがひしめく世代で急速に台頭してきた17歳。この日の一発は今後の成長を大きく後押しするはずだ。

 ◆小野 裕二(おの・ゆうじ)1992年12月22日、神奈川県生まれ。17歳。神奈川・逗葉高3年。横浜Mユース所属。7月18日の広島戦でプロデビュー。8月28日に来季トップチーム昇格が内定。カテゴリー別の代表は中学3年で初選出。昨年もUー17日本代表入り。兄・悠斗はメキシコリーグ、ネクサに所属。好きな選手はルーニー。170センチ、62キロ。


横浜17歳小野、ザックの前で決めた/J1(日刊スポーツ)

<J1:横浜1-0神戸>◇第26節◇17日◇日産ス

 17歳の横浜FW小野裕二(17)が、“御前試合”でリーグ初得点となる決勝ゴールを決めた。0-0で迎えた後半19分、9試合目で初のゴールを流し込んで、神戸を1-0で下した。17歳9カ月25日での得点はクラブ最年少記録で、Jリーグでは歴代6位。横浜のホーム通算500得点目のおまけもついて、視察した日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)への強烈なアピールになった。

 ミスさえも、ゴールにつなげてしまった。後半19分、小野は縦パスをゴール前中央で受けた。トラップが良ければ相手DF陣の裏に抜けることができたが、左足に当てたボールは、前ではなく右方向に転がった。「うまくいかなかったけど、ちょうどMF兵藤さんのところに転がってくれた」。直後に反転し、兵藤の折り返しにタイミング良く右足を合わせた。木村監督が「あのワンツーはきれいだったな」と言うほど、定評のある高い技術を見せた。

 横浜ユースからトップチームに合流して9試合目で待望のリーグ戦初ゴール。17歳299日の得点はDF松田の18歳200日を更新するクラブ最年少記録。JリーグでもカターニアFW森本や川崎FのMF稲本らに続く6位の記録。横浜のホーム通算500得点目のメモリアルも重なった。監督から「得点が仕事」と厳命されていた17歳は試合後「やっと入りました」。そして「これを機にどんどん入れば」と、ゴール量産への手応えもつかんだ。

 後半39分には神戸のFW大久保の退場も誘発した。センターサークル付近で足を踏まれ、声を上げて倒れ込んだ。悪質と判断した主審が大久保を1発退場処分にした。小野は「(大久保が)後ろからきてスパイクの裏で踏まれ痛かったので倒れた。笛が鳴るとは思わなかった」。1点を追う神戸はこれで戦意喪失。そのまま横浜がリードを守り切った。

 ザッケローニ監督が視察していた。小野は「知らなかったです」と話したが、「課題もたくさんあるが、アピールできた部分もある」と自信をのぞかせた。G大阪の宇佐美ら同世代が選出されたU-19(19歳以下)日本代表がアジア選手権で敗退し、U-20W杯出場を逃した。小野は「Jリーグで結果を出して上のカテゴリーに出られたら」と“飛び級”での代表選出にも意欲をみせた。


17歳小野初ゴール!横浜に若い力/J1(日刊スポーツ)

<J1:横浜1-0神戸>◇第26節◇17日◇日産ス

 横浜が、17歳FW小野のリーグ戦初得点となる決勝弾で勝ち点3をもぎ取った。今週に入って体調不良のMF中村が欠場。FWもリーグ戦初先発の20歳の端戸と、小野のコンビで試合が始まった。後半19分に小野が決定機を落ち着いて決めて先制。横浜は、DF河本、FW大久保が退場して9人となった神戸を攻め続け、そのまま勝ちきった。メンバーを前節から大幅に入れ替えて臨んだ木村監督は「何とか勝てた。若い力にも期待したい」と話した。


横浜M・小野、17歳J1初ゴールはV弾(サンスポ)

 J1第26節最終日(17日、横浜M1-0神戸、日産ス)横浜Mの高校生FW小野裕二(17)が初ゴールを決め、神戸を相手に1-0での勝利を導いた。J1史上6位の年少弾で、視察した日本代表アルベルト・ザッケローニ監督(57)に存在を印象づけた。神戸の南アW杯日本代表FW大久保嘉人(28)は8試合ぶりに先発出場しながら、後半39分に一発退場処分。首位の名古屋は新潟に1-4で敗れ、7試合ぶりの黒星。

 若きエースの記念すべき一撃だった。後半19分、MF兵藤とのワンツーで抜け出した小野が、右足で右隅にシュート。横浜Mを4試合ぶりの勝利&6位浮上に導いた。

 「やっと入ったなというのと、すごいうれしい気持ち。落ち着いて打てました」

 17歳9カ月25日でのJ1初ゴールは、DF松田を抜くクラブ最年少記録。全体でもFW森本(カターニア)ら代表の常連に続く史上6位だ。

 神奈川・逗葉高の3年生。水・木曜日は練習後に学校に直行し、月・火曜日は学校の授業後に自主練に励む。文化祭への参加もままならず、今週は中間テストも控える。しかし、青春を捨ててでも努力に励む。

 負けん気の強さもウリだ。FW大久保と絡んで相手が一発退場になったが、「笛が鳴るとは思わなかった」と平然。マーク役の相手DF北本にも「闘莉王さんの方が強かった」と言い放った。

 「まだまだ自分ではダメ。これを機にどんどん点を取れれば」とロンドン五輪、そしてブラジルW杯へ成長を誓う17歳。視察したザッケローニ監督の目にも、その可能性を確かに刻んだ。


ザック監督に存在アピール 17歳小野、J初ゴール(東京中日スポーツ)

 横浜Mは高校生プレーヤーのFW小野裕二(17)がチーム最年少ゴールとなるJ1初得点を決め、神戸を1-0で下した。横浜Mは6位で、9試合白星のない神戸はJ2降格圏の16位。首位の名古屋は新潟に1-4で敗れ、7試合ぶりの黒星を喫した。2位の鹿島、3位のG大阪とは勝ち点8差となった。6試合ぶり勝利の新潟は10位。

 17歳の若い力が、日本代表指揮官の目の前でその存在をアピールした。ザック監督の頭に「小野裕二」の名前は間違いなく刻み込まれたはずだ。

 現役高校生の17歳299日でのゴールは横浜Mでは松田の18歳200日を大幅に上回り、チーム最年少。Jリーグ歴代6位となるゴールは後半19分に生まれた。小椋からのパスをペナルティーエリアギリギリで兵藤に預け、ワンツーで受けた。木村監督からいつも言われる「落ち着いてやれ」という言葉がシュートの瞬間、頭をよぎり冷静にインサイドでゴールに流し込んだ。

 「やっと入ったなという感じです。すごくうれしい」。あどけない顔とまだ線の細い体は高校生だが、プレーはすでにワンランク上。しつこくマークにきた神戸のCB北本に関しても「闘莉王さんの方がもっとすごかった。タイミングさえ合えばいける」と小野は平然としたもの。ザック監督の視察には「アピールできたこともあるし、課題もあった。(日本)代表は考えてない」と言うものの、ロンドン五輪については「まだまだダメだけど、呼ばれれば。呼ばれるように頑張りたい」と意欲を見せた。

 「日本の宝になる」と木村監督がユースから引き上げた逸材は19、20日は中間テスト。「気持ちよくテストに? ダメです。全然勉強してないです」。そう苦笑いした時だけ、小野はまだ高校生の表情を見せた。 


横浜M:期待の新星・小野、クラブ最年少記録更新/神戸戦から(神奈川新聞)

 期待の新星が、とうとう決めた。

 後半19分、ユース所属の小野が右足でJ初ゴールとなる決勝点。天皇杯こそ2連発中だが、リーグ戦では7月18日の広島戦でデビューして以来、この日まで8試合で無得点。「やっと決まったなって感じ。ホッとした」と、照れ笑いで喜んだ。

 記録ずくめの一発だ。17歳299日はJ1史上6番目の若さで、クラブでは松田の18歳200日を大幅に更新。加えてJ史上6チーム目となる、ホーム通算500得点の記念弾というおまけ付きだった。

 降格圏から抜け出したい神戸のがむしゃらな姿勢に押され、攻めあぐねた。だが相手に退場者が出た後半、小椋の縦パスを呼び込んで、兵藤とのワンツーから一気に前線に飛び出すと、冷静にゴール右隅にけり込んだ。

 中間テストが間近にあると言う逗葉高の3年。来季のトップチーム昇格もすでに決まっているが、現在は横浜にあるクラブハウスと学校を、電車で約1時間かけて行き来する。

 木村監督が「日本の宝になる」と予言する才能が輝き、チームは4試合ぶりの白星を得て6位に浮上した。「次の試合も自分が点を取って勝ちたい」と小野。頼もしいニューヒーローが、力強く宣言した。


横浜M:木村監督「若い選手が頑張った」/神戸戦から(神奈川新聞)

◆木村監督 若い選手が頑張ったのは大きい。(相手が)9人になって、貪欲(どんよく)に点を取りにいかないと。そこが一番足りないところ。可能性がある限り、常に上位争いという目標は変わらない。


◎田中が13戦ぶり先発 
 横浜MのDF田中が左サイドバックとして7月18日以来、13試合ぶりにフル出場。得点には絡まなかったが、後半14分に鋭いドリブル突破でファウルを誘って退場に追い込むなど、貢献した。

 出番のなかった夏場以降もロードワークやシュート練習など居残りトレーニングに汗を流し、つかんだ久しぶりの90分。

 田中は「ホームで楽しめた。3カ月間いろいろ考えることも多く、みんなに支えられた。今日は自分のプレーに専念できた」とすっきりした表情で話し、「評価されるのはピッチ。そこで結果を出すためにも、次に向けてしっかり準備したい」と意気込んだ。

◎端戸、初先発に奮闘 
 ここ2試合途中出場が続いていた横浜Mユース出身2年目のFW端戸が、プロ初スタメン。精度の高い左足を買われて右CKのキッカーも任され、後半33分に交代するまでチーム最多タイのシュート4本を放って奮闘した。

 前半44分、MF河合のパスを受け、ペナルティーエリアほぼ正面から相手DFのスライディングをかわして左足を振り切ったが、惜しくも枠の外。後半25 分にもDF波戸のクロスボールに頭で合わせたが、チームメートのFW小野と競り合う形になってゴールネットは揺らせなかった。

 端戸は「なんとか点に絡む仕事がしたかった。もっと得点の機会を増やしたい」と誓っていた。


横浜20歳FW端戸が初先発/J1(日刊スポーツ)

<J1:横浜1-0神戸>◇第26節◇17日◇日産ス

 20歳の横浜FW端戸仁がプロ2年目でリーグ戦初先発を果たした。利き足の左から繰り出す威力あるシュートや独特のリズムのドリブルなどが持ち味。期待された初ゴールこそなかったが、何度も好機に絡む活躍をみせた。「(相手DFが)フィジカルが強いので技術やボディーフェイクで勝とうと思いました」。木村監督は「いいものを持っているが、今日は硬さがあった。あとはフィニッシュの部分」とストライカーとしての成長を期待した。



横浜 広島の槙野獲得へ!すでにオファー(スポニチ)

 横浜が、来季に向けた補強として広島の日本代表DF槙野智章(23)獲得に動いていることが17日までに分かった。

 クラブ関係者によると、すでに正式にオファーを出しているという。横浜は来季の補強ポイントの1つにセンターバックを挙げており、日本代表でも次世代のセンターバックとして期待される槙野に白羽の矢を立てた。

 広島の下部組織で育った槙野は、中3までFWでプレーしていた経験があり、DFながら今季もここまで4ゴールを記録するなど攻撃力も兼ね備える。W杯南アフリカ大会では予備登録の選出で終わったが、ザッケローニ新監督就任後はチーム立ち上げから招集されている。8日のアルゼンチン戦、12日の韓国戦はともに出場機会がなかったが、練習では左サイドバックで起用されるなどプレーの幅を広げている。

 今後、他のクラブが獲得に動く可能性もあり、日本期待のセンターバックの去就には大きな注目が集まる。