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マニュアルとスタンダードの違い



Covid -19の次は山火事による煙。
その空気の汚染レベルは瞬間的にインドを抜いて世界ワースト1位となったぐらいです。

広大な自然に囲まれて、空気が澄んだ晴天の雰囲気が最大の価値であるバンクーバーがこれでは、民衆の心情にも大きく影響を与えるものです。

パティオがあいて少しでもいい状況に行くかなと考えていた矢先に煙が来て、予約キャンセルが相次ぎ、流石にちょっとへたれました。
この先もビジョンには確信があるんですけど、とりあえずこの状況を打破しなければ、空想で終わってしまいますからね。



ただ、そこは生粋のマゾヒスト。
そんな状況においても、そんな状況を楽しんでいる自分もいるんですよね〜、不思議な感覚です。

新しいことが始まるという期待感ですね!


「マニュアルとスタンダード」

一聞似ているようなワードも実際は全く異なる性質を持っています。
マニュアルは同じ作業やサービスを無機質に継続していくためのルールであり、それはチェーンストア理論における成長理論としては有益であったことは確かです。
実際、何度も行く店において、ロボットのように同じサービスを繰り返すことに違和感を感じることのなかった時代もありましたから。
ただ、慣れてきた現代のマーケットにおいては、それは提供する方においても、受ける方においても価値を作り出すどころか、失墜するリスクさえ有しています。

マニュアル重視の時代は終わって、これからそこは完全に自動化されるんです。

そこにあってスタンダードとは、その店や会社が持つ最低限のレベル(思考や行動)の定義づけを意味します。
つまり、サービスセオリーに準じたマニュアルが存在したとしても、そこには目的だけを伝えて実際のサービスはマニュアルからではなく、本人のパーソナリティ(スタンダード)によって、有機的に価値を生み出すよう状況判断を元に考えて行うというものです。

マニュアルを徹底するか、それともスタンダードを上げるか!?
スタンダードを上げることを選択して、付加価値創造に向かう上では、経営理念(フラソフィー)に対する共感は必須で、個性を重んじるからこそ集団としての目的意識は、それをベースに採用から定着まで実行する必要があります。
(マニュアルは教えられても、スタンダードは教えられるものではなく向き不向きの問題ですからね)

それから、セオリーとテクニックを磨いてスタンダードを永続的に上げて行くというキャリアアップに繋げます。

レストラン(外食)は、食というビジネスにおいては急激にマイノリティに向かう業態で、そのあり方はこれまで以上に二極化が進むだけに、価値そのものを常にアップグレードできなければ残されないでしょう。

マニュアルではなく、スタンダードを追求する。
人の労働価値を上げるスタンダードのアップグレード、うちのグループにおいてもチャレンジすべき課題です。



ダウンダウンはどうなるのか?


TorontoからVancouverへ
「到着が近くなっても、いつまでも雲の中をいくんだな〜、今日は晴れ予報のはずだったのに、、、。」
と考えながら、そのままLanded。。。。

雲ではなく、煙でした。。💧


金曜のTorontoはいつもの晴天に戻り、秋晴れの清々しい1日でした。


これからマーケットがどうのように変化していくのか?9月に入って、学校が再開されたことからオフィスにも若干人が戻り、交通量も増えてきた感はありますが、リモートがトレンドとなっていくのは否めません。
そもそもダウンタウンの昼間人口をあてにして高い家賃や条件を飲んで開業しているから、これまで通りいかないのは確信的です。




にもかかわらずオフィスやコンド用途の高層ビルは建設ラッシュ。
契約は数年前に交わされているからここでやめられるものではないけど、無常にも変わらず建設されていく光景を見ると、少々混乱するんです。

これらが稼働しなかったら、一体どれだけの不動産における金融リスクが表面化し、マーケットは混乱するんだろ!?
もしかしたら、このビル群はそれでも埋められるように社会が新たな形を受け入れ発展していくのだろうか?

実状と激しく乖離した光景が展開されています。

といううちも、もうすぐダウンタウンにMinami Torontoがオープンします。
同じ感覚なのでしょうか、、、スケールは違いますが。。😅

そう考えたら臨機応変にどんな状況に対応できるようにしておくしかないんです。
これまでのやり方に固執するのではなく、マーケットの変化に対応して変化できる有機的な組織と働き方。

これからAburi at homeという新しいチャレンジが始まります。(明日からソフトスタート)
コンセプトは「ただのテイクアウトではなく、自宅でレストラン(Aburi)の雰囲気まで、テイクアウトで体験して頂きましょう。」というもので、コンテンツとしてブルーオーシャンを目指します。

全店でサービスを近々スタートさせます。





これはホームパーティー用、BDパーティーなどをレストランで開けない場合に対応しています。

もちろんアップグレード(持続的イノベーション)によって、進化し続けます!

まずは生き残ることですが、その先では業界全体が健全化を果たせるようなプラットフォームビジネスを実現したいと考えています。
競争から共同する未来へ!




Hana再開に思う


トロントとバンクーバーの時差は3時間。
にもかかわらず、12:00amには確実に睡魔が訪れて朝までよく寝れる。バンクーバーの9:00pmだというのに、、、このジンクスは、僕にとっては東回りの方が時差を感じにくいという説の信憑性を証明するに至っています。

数日間の滞在後、バンクーバーに戻ると若干時差の影響を受けるから間違いないんです。


さて、経済再開とともに100%ではないけれどレストランも再開しています。
Hanaもまあまあのりスタートを切っていて、昨日はオープン当時から久しぶりぶりの2度目の体験でした。
高級店ともなると、一度目と二度目ではモチベーションが変わるものです。オーナーとしてではなく、一客として純粋に、音楽に例えるとオーケストラの会場に足を踏み入れました。

パンデミック以前よりは制限されてて、雰囲気はそれまでとは違うし、最大の価値であったオープンキッチンを眺めるカウンター席は使えなかったけど、それなりに納得のいく素晴らしいパフォーマンスでした。




特にこの演出は圧巻でした。

パンデミック後は生きるために必要な食と、豊かであるための食というコンセプトの差別化に対して、より鮮明さが求められます。

それぞれのコンセプトはビジネスモデルとなって双方の欲求を満たしていくことで必要とされるわけですが、これからは更に業界を超えて食という一大テーマを追求して、持続可能な形を形成していくためにどうあるべきかが問われる時代になるでしょう。

その技術や能力を生かして実業としての成功を達成しながら、食を通して持続可能な社会の再構築に貢献していくこと。
それは戦略ではなく、ビジョンでなければならないと思うとともに、その実現に最大のエクスタシィを想像しています。

HANAはそうした壮大なチャレンジにおいて、ブランドをリードするオーケストラです。
また更なる進化を期待していきましょう。。


時間を作って町を散策しながらそのための一手を考える。

これから始まる新事業は「点と点を線で繋ぐ」それはまさにある意味一つの世界(あり方や価値観)を変えてしまうほどの壮大なビジョンを有しています。
そう考えたら、競争原理から解放されることで新たな価値観を手に入れて、共同という新しいあり方で大局を変えるというチャレンジに巡りあうことができたことは、不幸中の幸いであったと思います。

それはまさにセルフモチベーションです。


世界各地で徐々に経済再開してますが、そもそも世界経済は減速傾向にあり、金融は実体経済と乖離する形で暴走し、様々なビジネスモデルが過渡期にありました。

簡単なこと、ノーリスク、ノーチャレンジで再生する道などありません。
真心と勇気、確信を持ってリスタートもイノベーションにも組織一新、一丸となって臨むことが不可欠です。

As long as I can see the future, I never give up!!
(未来が想像できる限り、諦めない)