ここに ひとつの
「坂」
が ある
この坂の 下 にいる人たち は この坂を
「上り坂」
という ・・・
この坂の 上 にいる人たち は この坂を
「下り坂」
という ・・・
どちらも
「おなじ 坂」
なのに ・・・
すべての 人から 「上り坂」 と いわれること
も
すべての 人から 「下り坂」 と いわれること
も
どちらも 無理なこと なのに ・・・
気がつくと
その どちらかになろうとして 苦しんでいる ・・・
「あなたは 上り坂 ですか?」
という 問いかけにも ・・・
「あなたは 下り坂 ですか?」
という 問いかけにも ・・・
「ぼくは さか です」
と 答えたい ・・・