ビリでもなく、ギャルでもなく。 | はははわらったよ

はははわらったよ

ブログのタイトルは、息子から。

息子→小児脳腫瘍、松果体、混合性胚細胞腫瘍(未熟奇形種、グローイングテラトーマ等)
寛解、現在経過観察中。

/晩期合併症→高次脳機能障害(境界知能、感覚過敏、易疲労等)成長ホルモン分泌不全、シスプラチン難聴 等

期末テストが終わった長女。
毎日、学校、部活、塾と、目の回るような忙しさから、テストが終わって少しホッとするかと思ったら『うあああ、テストが返ってきたあああ!!』と、またドタバタと忙しいそうに頭を抱えています。笑

期末テストが終わった日の夜、
長女が『塾長にDVD借りてきた。ママも見る?』と持ってきました。

長女が通っている塾は、地域にある小さな個別指導の塾です。好きなときに行って、好きなように学んでいます。
長女と一緒にいろんな塾をまわり、選びに選んだ塾。穏やかな塾長と気が合うのか、ときどき塾長の本棚から本を借りたり、勉強以外でも信頼のおける人生の大先輩として交流しているようです。

塾長から借りてきたDVDは(ビリギャル)ある女の子が慶應大学に合格するサクセスストーリー。

長女は小さい頃から本の虫で、なにかと図書券をおばあちゃんからもらっては、本屋さんで本を買っていました。
長女が6年生のときに《ビリギャル》の本を買ってきて(え、もしかして慶應大学に行きたいのか、、いや、ギャルになりたいのか、、どっちだ!!)と内心ヒヤリ。

だけど、どんな本でも好きに読めばいいと、いつも本の感想を聞くことはせず、ときどき長女の本棚を掃除しては(…こ、これを読んでるのか!)とびっくりすることばかりでした。

長男が入院中は《電池が切れるまで》や、《はなちゃんのみそ汁》が本棚に並んでいました。どんなときもランドセルの中にも必ず 本を一冊入れていた長女。
学校がイヤなときも、本があるから!と、ジャンルは問わず、いろんな本を読んでいました。

おばあちゃんから、本の感想を聞かれると、長女はいつも『うん。いい本だったよ。』とひとこと。

ビリギャルもしかり。

DVDを見るときに「これ、本もってるやつでしょ?また映画も見たいの?」と長女に聞いたら、
ふふっと笑って『これね、主人公のお母さんがね、ママに似てるの。…親バカなの。あはは…』

ビリギャルの感想は、慶應大学でも、ギャルでもなく、、私か!と、2年越しに謎は解けたけど、ズッコケました。

(親バカはじゅうぶんに自覚してるけど、親バカをバカにすんなよ!)と目線で長女に訴えるになんとかとどめました。。

映画は、長女は笑ったり、泣いたり、巻き戻して見たり、、。
本を読んでいたから自分が気に入っているシーンが流れる予想がつくのか、『ちょっと、ここ!ママ!見て!!』『やばいよ、やばい!ほら、ここから見て!』と、話半分で見ている私へ、いちいち長女の副音声解説がうるさい、、笑

あるシーンで、主人公のお母さんが車の窓ガラスを割るところがあったので、『…ねぇ、ママは、車の窓ガラスは、割ったことないからね。』とだけは申告しときました。。

映画は、なるほど。。長女が好きそうだな、と腑に落ちました。

見終わって涙でべそべその長女が、ひとことぽつり。『…あああ、勉強しよ。』

…そうね。。
今の感想はそこね。。笑。


長女が自分がやりたいこと、自分が変わりたいこと、自分がなりたいときがなれるとき。好きなように、いつでも自由に。
いつまでも親バカな私は、いつでもどんなときも長女の味方でいたい。キミならできる。できることはなんだってするよ!

意志あるところに道は拓ける!


最近は忙しくてあまり本が読めないと嘆いている長女。
『あのさ、ママ、図書館で借りてきてほしい本があるんだけど。。』と言われたので、なに?と聞いたら、
『太宰治の人間失格。』
(…え、ええ!、な、なに、、なにがあったの!!)こっそりヒヤヒヤ。

そして今は、“恋ダンス”を披露している長女を(おおー。うまい、うまい、、)と、親バカは目を細めて眺めてます。。笑