私にとってたった一人の妹が居る

彼女は4歳の時 脊椎カリエスを患い

小学生の頃も 大きなコルセットを嵌められながら

長期の入院を余儀なくされて 歩けなかった

母は妹の付き添いで病院通いと 

藁をもすがる思いの 宗教にはまり お寺通い


当然まだ小学生の私は 常にお留守番の淋しい子供だった


しかし 妹は母の執念か? 奇跡的に歩けるようになった 


通学には母の付き添いで中学も高校も2年遅れで卒業

明るい性格で 誰にでも好かれ 友人も出来た


高校を卒業したけれど 当然就職することは出来ず

私の提案で 手の器用な妹の社会参加にと

手芸のお店を開店 当時手芸ブームで お店は

編み物教室や出張手芸講習で 繁盛し 

母は和裁 私は編み物 一般手芸 妹は洋裁とリボンフラワー

それぞれ担当 このお店は約20年間 続ける事が出来た


この間私の二人の子供の子育て 妹の結婚

妹の好きになった相手は 車椅子 当然両親は結婚反対

しかし私は彼に 何か素晴らしい力を感じ 両親に

「私が最後まで二人を応援していくから!」と納得して貰い

傍目で見ても羨ましいくらい相思相愛 素敵な夫婦になったのだ


私達の幸せな時代は私が50歳を迎えた頃からガタガタと

崩れだし 妹はカリエスが再発病 命も危なくなって

日本で指折りの整形外科医の手術を受ける

なんと!溶け出した背骨の代わりにチタンの金具を

首と腰の骨にボルトで固定する想像も出来ない手術なのだ

約一年半の入院生活 この間私は主人の転勤先から

病院近くのアパートを借りて 朝8時から夜8時迄

病院に毎日通い 看病にあたる 


妹の命は助かったが 手術で切った肋間神経や肋骨の

強烈な痛みが残り 手術後に使う強い痛み止めの座薬を

手放す事が出来なくなってしまったのだ。


妹が退院して間もなく 私の夫がくも膜下出血で急逝してしまう

80歳過ぎの両親と同居 両親と妹の 面倒を見ながら

53歳から一級ヘルパー 介護福祉士 ケアマネの資格取得

福祉現場で10年間働いてきた 


94歳で全盲になった父が98歳で他界し 現在94歳の母は痴呆

私はこの間 両親の在宅介護で手一杯になっていた。

この間妹の痛みは益々激しくなり ほとんど座薬も効かなくなって

最近はほとんど寝たきりに近い状況になってしまった

あれほど明るく人の心配ばかりしていた妹も 強烈な痛みと

最近山さん(彼女の夫)の体調不良と難聴に 将来を悲観

「お願いだから私を殺して~~」と懇願するようになってしまう。


痛みと戦う妹を毎日支え続けてきた山さんの精神的疲れも

ピークとなってしまったようだ このままでは此の二人は

心中もしかねない 何の手立ても無い自分が腹立たしい~


とにかく 痛みの原因をもう一度調べていただく為に

明日から 妹を掛りつけ大手の病院で入院検査してもらおう。

どうか 少しでも痛みの緩和ケアーが見つかりますように、、、

山さん 紘ちゃん 負けないで 頑張って!!