僕はいつも.....
優しい風に、包まれていました。
いつも....いつでも、心地よくて。
そんな日々を、当たり前だと....感じていました。
ですが、その風の吹く場所をある日....
辿ってみると、そこには貴女が.....おりました。
貴女から吹く風は、
いつも変わらず、穏やかで。
僕に気付かれ無いよう、
そっと柔らかく....僕をまとって、通り過ぎる。
そうして....貴女はずっと、
僕に送り続けてくれていました。
僕はやっと.....
貴女の大切さに、気が付きました。
いや....本当は、もっと前から、
気が付いていたのかもしれません。
ですが....
気が付いてしまったら、
僕の捨ててきたものを、
思い出すのが怖くて.....
気が付かないように....していたのかもしれません。
ですが、その恐怖心すらも....
貴女はその風で....吹き飛ばしてしまうほどの...
強さを持って、僕をずっと.....
見守り続けてくれていました。
だからこそ、気が付くことが.....出来ました。
そんな貴女に....
心から....感謝を。
暖かな風を、
今度は僕から......... 貴女におくりますから.....ね?