こんにちは。
2017年上半期も終わっちゃいました。
涼風びわも終わり、善兵衛農園では
バレンシアオレンジの収穫が始まりました。
先日も東大みかん愛好会の学生が2人、収穫作業のワーホリで来てくれたところです。
ちなみに7月に入り、今も違う学生が2人来てくれています。
はい、
話を戻しましょう。
バレンシアオレンジ(以下バレンシア)
みなさん一度は聞いたことある柑橘だと思います。それもそのはず、世界一生産量の多い柑橘と言われています。
「バレンシャ」とも産地の人は言いますね。
日本に出回るバレンシアのほとんどが、海外産のものです。
100パーセント近いんじゃないかな。
だから国産のバレンシアはめちゃめちゃ少ないのです。
それには理由があります。
他の柑橘に比べ、収穫までの手間がすんごーくかかる。だからみんな作らない。
なぜ作らないの???
①暑い!!
あついですもんねー、この時期は!
シンプルに収穫期が真夏のため、大変な収穫作業はみんな敬遠したい!!!笑
いや、ちゃんとした理由は他にあります。
①収穫期が遅い!
柑橘はほとんど5月のGW頃一斉に花が咲きます。
そこから花が実になりだんだん肥大し成長します。花は一斉に咲くのに収穫期は品種によってそれぞれなのです。
例えば温州みかんなら12月に収穫(開花から約7ヶ月)、不知火や八朔は3月に収穫(開花から10ヶ月)
さて、バレンシアの収穫期はというと
6月〜7月
つまり開花から14ヶ月、収穫までかかるのです。
その結果がこちら、、、
右の黄色のは開花後14ヶ月のバレンシア。
左の小さいのは開花後2ヶ月のバレンシア。
つまり同じ木の中に来年の実もついちゃってるのです!
僕が知る中で、収穫期までの期間が一番長い柑橘だと思います。それだけ面倒みる期間が長いということです。
②回青現象がおこる!
「かいせいげんしょう」と読みます。
これは黄色のバレンシアが緑色に色づく現象のことをいいます。
普通は緑色から黄色に色づくのでは?不思議だ!!と思いますよね。
5月に花が咲き実をつけてから14ヶ月も木の上にいると、2回目の夏を迎えることになります。
冬が来て寒くなるとバレンシアも他のみかんと同じように、一旦は綺麗な黄色にちゃんと色づきます。
詳しく言うと、気温が下がると葉緑素(緑色の色素)が壊れて赤と黄色が現れるということなのです。これは紅葉と一緒の原理だったはず。
だから温州みかんや不知火(デコポン)のような柑橘は黄色に色づいた状態で収穫されます。
しかし、それからまた夏を迎え気温が上昇し日光が当たると、また葉緑素を合成します。したがって黄色から緑に色づくことになります。
まとめてると、、、
5月 花が咲き実になる(実は緑)
↓
12月 気温低くなり黄色に色づく
↓
6月 温かくなり緑に色づき始める
↓
7月 収穫期
しかし緑色になってしまうと、見た目が悪いとよく解釈されるのでこの回青現象を防ぐ術があります!
それがこちら!
袋をかける!
黄色に色づいた2月頃に善兵衛農園では袋かけをしてみました!実験実験♪
その結果、袋をかけたものとかけてないもので色の違いがこんなにも!
一目瞭然ですね〜
色は全然違いますが、オレンジのほうが味が良いというわけではありません。色だけでなく傷も少なく綺麗なので商品価値が高いということです。
見た目からくる味わいの微妙な違いはあるとは個人的に思います。
ぜひ機会があれば食べ比べしてみてください。
(善兵衛農園では量が多くないのでオンラインショップでは販売していません。。。)
購入ご希望の方は直接メッセージください(・∀・)
ひさびさのぶろぐこーしんでしたっ!
ではでは