おしゃぶり事情。 | レゴの国から

おしゃぶり事情。

小さいおっさんはおしゃぶりが好きだった。
いや”大”好きだった。

おしゃぶりの事を「ちゅちゅ」と呼び、
夜寝る時とお出かけの際には、それは必ず彼の口にあった。

しかしそれももう過去の話である。
彼は大好きな「ちゅちゅ」をコペンに来る前に卒業したからだ。

その卒業というのも自然にではなく、かなり意図的にだった。

母としては、欧米では2-3歳の子でもおしゃぶりをしてるし
本人が「やーめた」となるまではしててもいいかなと思っていた。

けれども1歳半での歯科検診の際、担当の歯科医に

・おしゃぶりをしてるから出っ歯になってきている
・精神的安定をとるか出っ歯をとるか

と冷たく言われ(保健婦さんに後で慰められる程)、
そこまで言われるのなら……となんだか納得しないままに卒業を決めてしまった。

小さいおっさんが思っていたよりも執着せずにやめてくれたから良かったものの
激しく泣かれるのがずーーーーーーっと続いていたりしたらやめられなかったかもしれない。


そして今、ここコペンでの生活で周りを見ると
小さいおっさんと同い年の子のほとんどがまだおしゃぶりを使っている。
保育園でのお昼寝の際に「彼はおしゃぶり使わないの?」と聞かれたりもした。

街や電車の中などで彼が眠くてぐずっていたりすると
こんな時におしゃぶりを使えたらなーと思ったりもする。

でも日本に帰る事を考えると、ここでまたおしゃぶりを復活させるのも……。

日本ではおしゃぶりは出っ歯の原因的なことが言われているけど、
ではなぜ欧米では2-3歳でもおしゃぶりをさせているのか?
出っ歯になるんじゃないの???
米国は歯並びにはかなりうるさいはずなのに???

今の所、おしゃぶりをしていて出っ歯になっている子を見た事はない。

その時は小さいおっさんの為と思いつつ、彼の精神安定剤を取り上げてしまった訳で。
コペンでおしゃぶりをしている子供を見るたびに
あの時の判断が正しかったのかどうか考えてしまうのである。

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