今日はりんご(娘の名)のバイオリングループレッスンの日である。
りんごが通っている鈴木メソード・バイオリン教室は、月3回の個人レッスンと月に一度グループレッスンがあるのです。
ダメ母は、このグループレッスンを毎月結構楽しみにしています。
子供が一同に揃ってバイオリンを弾いている姿は可愛らしいし、お母さん方と月に一度会って、あれこれ話すのも楽しい。
りんごもレッスンの後のんちゃんと遊べるから、楽しみにしている。
グループレッスン自体は4時間近くあるのだが…りんごは上級生のほうなので、ほぼ弾きっぱなしである…
でね、最近偶然知ったのだが、バイオリンおかあさんの中に、イギリスでドッグトレーニング課程を修了されたドッグトレーナーがいらっしゃるの…
プロ中のプロだ!…こんな身近にいたのね…
が、その方は御自分の肩書きを口外していらっしゃらないので、他の方がいる前で犬についてのお話を聞くことがたいへんためらわれたのである…
「この辺に、おいしいケーキ屋さん知りませんか?」
その方がのんちゃんのお母さんに聞いていた。下のお子さんを預かって戴いているおうちにおみやげを買って行かれたいそうだ…
「ナチュール…」
「それ、どこですか?」
ダメ母、叫ぶ。
「わたし知ってます!いっしょに行きます!」
で、私たちは、バイオリン弾きつづけている子供たちを置いて、うきうき出かけたの。
うふふ。
その方は車の中に愛犬の一匹を連れてきていらっしゃって、ケーキ屋さんまで散歩がてら連れて行かれると言う。
ボーダーコリーのかわいい女の子。
前日開かれたJKCのクラブ展でBOBを獲得した素敵な子。
いっしょにお散歩できてしあわせ。お利口な犬っていいなー。
携帯で写真撮らせてもらうのを忘れたことが、心残りである…
レッスンが終わって、のんちゃんのおかあさんがうめタウンまで送ってくれた。
いっしょにマックでハンバーガーを食べていたら、隣の席にイタリアングレーハウンド2匹とスムースチワワ1匹を連れた人が座った。
今日はついてる…
犬を抱いたまま食事できるって、すごいな…お利口な犬っていいなー。
夜、バイオリンの宇治田先生から電話がかかってきた。
「バイオリンが届いています。見に来られますか?」
「はい。すぐに伺います」
バイオリン教室はうちからダッシュで1分の距離にある。
弓が2本とバイオリンが4体。
りんご(娘の名)と先生が次々鳴らしてみる…延々と…
バイオリンは1705年製から1855年製まで4体…すごいなあ。300年前に作られたものから、新しいものでも150年前に作られたものなのね…ヨーロッパからはるばるやって来たんだ…
ロマンていうか、奇跡みたいなものを感じました…
骨董にはまる人の気持ちがすこーしわかりました。
まず、弓が決まりました。
次はバイオリン…鳴らし続けるりんご(娘の名)と宇治田先生…
先生、今日の午後、グループレッスンで4時間立ちっ放しで指導していらっしゃったのである…
たいへんありがたい事だ…
その間、ダメ母が何をしていたかというと、心の中で4体のバイオリンに名前をつけていたのである。
あの子がケヴィンで、この子がダニエル、でエイプリルにマリー…
「りんごちゃん、どれがいい?」
りんごが指差したのは、ダニエル。
「おかあさんは?」
「私は…わかりませんけど、これ(マリー)」
みんなが黄色っぽい色をしている中で、マリーだけ赤っぽいのがいいなあと思っただけなんです…
ダメ母は楽器経験がないので、微妙な音の違いを聴き分ける能力はありません。
先生は………
「これが、音が出やすいですね。出やすいと思います」
マリーだ!
その後、またマリーとダニエルを中心に音だしが始まった。
マリーのほうが女らしい音がするような気がする…りんごのしゃべり方に似ているようだ…
先生は、マリーとダニエル2体借りて帰っていいといってくれたが、マリーだけを持って帰ってきた。
うちに帰って、りんごに、なぜダニエルがいいと思ったのか聞いてみた。
「あ、あの子ダニエルっていうの?ダニエルはね、はじめに決めた弓の色と合うと思ったんだよ」
似た者親子だったのである…りんご、3歳からバイオリンを習っているはずだが、音は聴いてなかったのである。
「マリーでいいよ。マリーだけ変わり者ぽかったね。りんごも変わり者だからマリーでいい。マリーかわいい」
マリーとかダニエルとかで話が通じるところが、さすが親子である。
りんご、昨日までのうじうじが飛んでいる…
やっぱり、女は買い物ね…
マリーで練習をはじめた。
ん。
…もう、終り!?
買い物で、変わるものと変わらないものがあるのね…