2012/8/7 8:18 13年我が家に暮らした愛犬チョコが他界した。


体重25kgなので大型犬の部類に入り、13歳と言うと人間の90歳代だそう。

人は寿命だったんじゃないの?というけれど、私たち家族にとっては子供のような存在だ。


滅多に吠えないし、人に優しい。小さな子どもがいたずらしても怒らない。

我がままはほとんど言わない。

散歩に行かないと排泄をしない、我慢してしまう。

外で飼っているためか、近所の人にも愛され、愛想もいい。

グループで散歩に出かけたら全員で帰らないと気が済まないらしく、誰かの姿が見えなくなると探しに行こうとする。

シャワーは好きじゃないけど、しぶしぶ付いてくる。

家族の誰かが落ち込んでいるとなんとなくわかるのか、手を嘗めてくれる。


本当にいい子だった。

私にとっては姉妹であり、恋人であり、子どもであり、親友でもあった。

この13年間で、家族や友人、恋人の誰よりも、一番長く一緒にいた、それがチョコ。

イタリア留学中も一番会いたかったのがチョコ。


そのチョコが息を引き取ってしまった。

ことの発端は7/24、突然動かなくなった。

ご飯の時はすっとんでくるのに、臥せの姿勢のまま動かない。・・・というより動けない。


25kgを無理やり抱き起して側臥位にする。

この方が楽みたい。

高熱と左前脚の腫脹。心拍数も呼吸数も半端ない。

このまま逝ってしまうのか。


注射器でひたすら口の中に水を注ぎ込む。

食べれそうなチーズやささみを口に入れてやる。

うまく飲んだり食べれないらしく、こぼしながら。

自分の持っている解熱剤と抗生剤をチーズの中に入れてのませる。


沢山水を飲ませているのにオシッコをしない。

近所の獣医に慌てて連れて行くものの、救急病院を紹介されるだけで、診てもくれない。

環境が変わって興奮したのか、獣医で排尿。

クリニックを汚してしまったが排尿できた。ああ、よかった。


診てくれないなら、自分で治療するしかない。

5日目には解熱し、らくになったように見えた。


4つ足で立つことはできなかったけど、上半身は自由に動かせるようになったみたいで、ご飯も置いてあげれば自分で食べれるほどに。左前足は腫れたままだったけど、表情も前みたいにころころ変わってホッとした。


下半身のリハビリをすれば元気になってくれるかなと願っていたのだけど、徐々に元気がなくなって頭も起こさなくなった。排便もできず肛門を刺激しないとできなくなった。


先の獣医は頼りにならないし、弟の友人に相談すると、自宅からは遠いけど、いい動物病院を紹介しくれた。そこの先生は30前位の若い先生だけど、熱意と優しさが伝わってきてほっとした。

でも、検査結果は重傷貧血と敗血症。

貧血はHb4.4とすぐに1リットルの輸血必要と言う一刻も争う事態。

白血球はカウントできないほど多い。

いつ何が起きてもおかしくない。

それから毎日おしっこをしていたはずなのに、膀胱には3リットルも尿がたまっていた。

尿閉か…。


動物病院で飼われているワンちゃんの血液がもらえるというので一日入院。

まさか入院中になんて…と心配したけど、翌日の夕方迎えに行くまで電話はならなかった。


チョコは帰る気満々で数日ぶりに自分で頭を起こしていた。でも300mlの血液を輸血してもらってもHb5.5しかない。頭を起こすのも本当はふらふらのはず。いろいろ検査しても出血部位は不明だった。


腕に点滴針を留置してもらい、点滴用の抗生剤とバッグを用意してもらう。もう輸血用の血液はないので、病院でも家でも治療は同じということで、連れて帰ってきた。


お家について安心したのか、側臥位のまま動かなくなった。

点滴をしていたにもかかわらず、膀胱カテーテルからの尿はすごく少ない。

ご飯も食べない…。


退院した翌々日の朝、私が出勤するために家を出たちょっと後に息を引き取った。

「チョコ、夕方早く帰ってくるからね」 とキスした15分後に…。


出勤中の山手線内で母からの着信・留守電を聞いた。

最初何を言っているのか分からなかった。

「もう息をしていない、お腹も動いていない」という言葉の意味が理解できた時には、

通勤電車の中にもかかわらず、号泣していた。


午前中はなんとか仕事をしたが、患者の切れ目に涙があふれてしまう。

午後は休みをもらった。


13時前に帰宅すると既に死後硬直が始まって関節が固まってしまったチョコが寝ていた。

目を閉じてあげたかったが、どうしても瞼が閉じなかったと母は言った。

「ごめんね、チョコ」と言いながら抱きしめることしかできなかった。




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死後3日経った今日も、ふとした瞬間に悲しくなって涙ぐんでしまう。

虫が寄ってくるともしかして既に輪廻転生したチョコが寄ってきたのかなと思いたくなる。

地面の方を見ると、幻のチョコが嬉しそうに尻尾をふって寄ってくるのが見える。

そういう感じ。




誰よりも大事だったのに、全然大事にしてあげなかったね。

ごめんね、本当にごめんね。

チョコ、会いたいよぅ。






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今年のうちわ、できました!

2010年と色違いの様になってしまいましたが、アイデアに枯渇しているのでしょうがないねえ。

明日は武道館です。


楽しんできます♪