東京国際医療福祉大学三田病院の酒井成身先生のことは、このブログの読者の方ならもうすっかりお馴染みかと思います。その酒井先生の乳房再建手術を勉強させて頂いた際に出会い、以来とても親しくさせて頂いているのが、千葉大学付属病院形成外科に所属されている大森直子先生です。
当時、三田病院では酒井先生がお一人で形成外科を担当されていました（現在は優秀な若手美人形成外科女医がなんと2名も脇を固めていらっしゃいます。⇒ブログはこちら）。当然、手術の時には２～３人の助手が必要なので困るのでは？と思いそうですが、そこはさすがの酒井先生。近隣の大学の形成外科の医局から勉強に派遣されてくる若い形成外科の先生や、全国からやってくる見学の先生だけで、助手は毎回足りてしまうのでした。その酒井先生のもとに毎週やってこられていたのが、当時まだ個人の美容外科クリニックに勤務されていた直子先生でした。
世代が近い私たちはすぐに仲良くなり、手術が終わっては毎回のように汐留や丸の内などに繰り出しては、仕事の話やプライベートな話に花を咲かせました。いつしか直子先生とお話が出来るのも、東京へ出かける大きな楽しみの一つになっていました。
「一緒にマイアミに行きません？」
私がちょうど木沢記念病院へ転職したころ、その直子先生から言われたのです。
「へ？マイアミ？ですか？」
はじめは旅行に誘われたのかと思いましたが、直子先生の話によれば、マイアミでは、美容外科医を対象にした教育プログラムが毎年開催されているとのこと。豊胸術や乳房の減量手術はもちろん、美容的な要素が大きい乳房再建もその対象になっているのだと教えてくださいました。
さすがにちょっとは躊躇しました。
だって、英語もろくに出来ないくせに…。それに転職してまだ間もないというのに…。
今考えればちょっと無謀とも思えるこのイベントでしたが、乳房再建の最先端の知識を日本に持ち帰ることができるかもしれないというビッグチャンスも前に、やる気にあふれていた（もちろん今でもあふれていますよ！）ちょっと前のめりな私は、「直子先生のお誘いなら。行きましょう！」と、そう返事をしたときにはもう期待で胸がいっぱいになっていたのでした。
というわけで、次回はマイアミでの勉強の成果を少し紹介させて頂くつもりです。