先週土曜、以前記事で取り合げた NHKの番組

「無縁社会」の続編が放送された。



「追跡! AtoZ 無縁社会の衝撃」


1月末に放送したNHKスペシャル「無縁社会」。

放送後、“無縁“な人たちの間で、大きな反響を呼んでいる。

NHKに届いた反響は1500件を超えた。

その多くが、「無縁な自分の将来が不安だ」と訴える内容だった。


とりわけインターネット上では、「祭り」といわれる異常現象が頻発。

視聴者が番組を見ながらネット上に書き込みをするツイッター、

掲示板、ブログで数十万を超える異常な頻度で書き込みがあった。

特に目立ったのは30~40代の書き込みだ。

「ネットだけが“つながり”だと信じてきたのに、

それだけでは救われないのではないか」、

「結婚をはじめて考えるようになった」など、

働き盛りの世代が、自分と社会とのつながりを不安視する記述が目立つ。


(Webから抜粋)



私が、この続編が放映されることを知ったのも、

ツイッターの書き込みから。


今回は、ツイッターに

「無縁死は他人事ではない」

などと書き込みをした若者に取材をするなど、

いわば、30代前後の、「無縁死予備軍」に焦点を当てた作りになっていた。




この番組を見て初めて知ったのが、

賃貸を借りる際の、


「保証人代行サービス」


の存在。

なんと、年間に20万件(だったと思う)もの利用があるんだとか。


さらに驚きだったのは、そうして住まいを借りた人々の中で


「孤独死」


が増え始め、

今じゃ月に5件くらいもあるそうだ・・・。




番組では、孤独死した人の遺品の整理なども、

この保証人代行サービスの会社が行うと

説明していた。


子どもや、親族がいても

遺品の引き取りや処理を、書類ひとつで

サービス会社に一任するケースが多いんだとか。



親族はさておき、


自分を産み、育ててくれた人の、

遺品の整理すら放棄するという心理が

私は不思議で仕方なかった。


その作業自体は面倒くさいものだとしても、

少しでも愛情があれば、

自分の親だった人の、最期の足跡のようなものを

見たいと思わないのだろうか?



思わないんだろうね。



だとしたらそれは、その息子なり娘なりを

非情だと責めるよりも、


そういう親子関係を、これまでに築きあげてきてしまった

親側の責任、


子どもと真正面からぶつかり、理解すること避けてきた

怠慢の結果がこれなんじゃないかと、


私には思えて仕方がなかった。



親の老後を看れない理由は、人それぞれある。

けれども、遺品の処理すら断るというのは、

まったく別問題だ。


それって、社会が云々とか、

地縁や血縁、「家族力」が弱まったとかそういう問題じゃなく、


単なるひとりひとりの、

愛情の問題だと思う。





ツイッターやブログ上で、


「無縁死が他人事じゃない」


とか


「将来の自分の姿」


と、つぶやく人々も、


ネット上では、こうしてコミュニケーションを取ることが出来て、

人との繋がりを求める気持ちも、

アクションを取ることも出来るのだから、


その関係を、リアルで根付かせるのも

あと一歩の勇気と努力なんじゃないかと思う。



番組で、評論家の人が


「努力しても努力してもかなわない時代」


みたいなことを、言っていた。


確かに、中にはかなわないこともあるだろう。


けれども私は、努力はやっぱり

報われるものだと思う。




人に心を開いてもらうには、

まず自分から心を開かねばならない。


その努力を

怠ってやしないのかな。


なんて言ったら、キツイだろうか。





毎回、色々考えさせられる番組です。

今回も、ツイッターでも色んな意見が飛び交っていました。



4月7日(水)午前1:05~(火曜深夜) から

再放送があるようなので(この辺がさすがNHK)


興味のある方は、ご覧くださいね。



月曜の朝からまたもや重い話を、

読んでくれてありが㌧ブタ






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