南仏ニースにて亡くなられた方々の御冥福をお祈りします。

 

そして、心や体に怪我をされた方々や

ご家族、ご友人の心の傷が、少しでも早く癒えていきますように。

 

 

 

どんな悲しくて悲惨な出来事があっても

朝はやってきて、

いつものように仕事をする人々や

テラスで食事を楽しむ人々、

そこにはいつもと変わらない

プロヴァンスのポストカードのように美しい光景がある。

 

 

そんな景色を見ていると、

あのニュースで見た悲惨な光景は

テレビの中にしか存在しないような気にさえなってしまう。

 

 

普通に生活できることに感謝すると同時に、

申し訳なさにも似た複雑な気持ちが生まれる。

 

 

でもそれは、本当はほぼ毎日起こっていることなんだとも思う。

 

 

どこかの国は未だに戦争中で、

毎日罪のない人が殺され、子供たちも亡くなり、

平和を求めて海を渡ってくる人々が波に飲まれて亡くなる。

 

 

身近で起こった大きな事件は

自分の日常生活と重ねやすく、

理不尽だと嘆いたり感情移入しやすいけれど、

世界には日々理不尽と思われることが沢山起きている。

 

 

行ったこともない遠い国の

関係ないと思っている戦争や問題に、

先進国の経済的、利己的な目論見による干渉が複雑に絡み合っていて、

本当は他人事ではなかったりもする。

 

 

私達の”日常”はそんな誰かの涙の上に成り立っていたりする。

 

 

だからと言って嘆き悲しみながら過ごしてもいられない。

 

かといって、無関心でもいたくない。

 

 

そのバランスは難しく、まだ消化不良を起こし、

なかなか立ち直れないこともあるけれど、

それでも陽はまた昇って、日々は続いていく。

 

 

現実から目を背けるでもなく、

悲観的になり落ち込むでもなく、

受け止めて、自分なりに消化して、

どんな小さなことでも、

自分のできることから、

正しいと思う方向へ

自分の行動を変えていく。

 

 

私にできることは少ないかもしれないけれど、

出来ることさえしなければ

何も変わらない。

 

 

いつか心から「平和だね。」と笑える日が来るのを願いながら、

今日も小さなことから始めよう。