気がつけば、フランス滞在3年が過ぎていました。

 

 

なんだか色々なことがありすぎて、

もっと在仏期間が長いような気がして、

3という数字が信じられず、

リアルに指折り、5回くらい数え直してしまいました。

 

 

 

思えばこの3年、

迷いながら手探りで

ここまで歩んできました。

 

 

 

渡仏するまでの私は、よく友人から

本当いつも迷いがないよね!

と言われていたタイプで、

 

 

それを純粋に

褒め言葉と受け取っていたし、

 

 

迷ったり、道を決められないのは

良くないこと。

 

 

そんな風に感じていたように思います。

 

 

 

 

でも、30を目前に渡仏して、

大切な家族や友人たちと離れ、

 

会社で築き上げてきたキャリアや

ちやほやされていた肩書きも一切なくなり、

 

言葉や習慣すらわからない国で切った

新たなスタートは、

 

 

私に多くの「迷い」や「戸惑い」という、

これまであまり経験してこなかった感情を与えてくれました。

 

 

 

 

これまで強く自立した女性だと思っていた自分が

30歳を目前にして赤ん坊に返り、

 

言われていることもわからない、

仕事もろくに見つけられない

 

酷く頼りない存在に転落したように思えて、

落ち込んだ時もありました。

 

 

 

 

でもそういった、

肩書きや社会的立場などを置いてきたことで、

 

知らず知らずのうちに築き上げてきた

自分自身のイメージが削ぎ落とされたように思います。

 

 

確かだと思って進んできた道を

一気にそれて道のない草原の前に立った時、

 

 

 

私は何がしたいのか?

私はどうやって生きていきたいのか?

 

 

 

と、これまで迷いなく進んできた

「私」と言う存在を、

 

そしてその生き方を、

もう一度ゼロから見つめ直すことができました。

 

 

{2F694093-F588-4EA3-819A-B766789FE40C}

 

 

 

 

社会に与えられた価値観ではなく、

若さゆえに彷徨ったそれでもなくて、

 

 

色々な経験を経て少し大人になった、

この歳だからこそ見えてきた自分の価値観で、

 

 

自分が本当に望んでいることをやっと

見つけられたような気がします。

 

 

 

私にとってこの3年間は、

ここに到達するまでに必要な時間だったんだと

今はそんな風に感じます。

 

 

 

頑固者だから、きっとこれくらいの

インパクトがある変化が必要だったのかな笑。

 

 

 

以前は迷いがないことが

良いことだと思っていたけれど、

 

 

迷うことで、自分を見つめ直し、

周りの景色を改めて見渡すようになり、

 

以前よりもっと、

世界が広がったように思います。

 

 

 

迷うのもいいじゃないか!

 

そんな風に思います。

 

 

 

この3、4年で色々変わってきたけれど、

また次の3、4年後には何処にいて、

何を感じているかが楽しみです!