最近つくづく思うこと。。。

 

 

日本の安全は、何物にも代えがたい、

本当に素晴らしい財産だということです。

 

 

私が日本を出て実感した日本の素晴らしさの中でも、

一番と言って良いほど誇れることだと思っています。

 

 

日本も昔に比べれば治安は悪化しているかもしれないけれど、

それでもやはり、ここフランスとは比べ物になりません。

 

 

どこの国にいたとしても、

よく知らない人を無条件に信頼するのは難しいけれど、

その信頼度にレベルがあるならば、私の中でのそれは日仏で雲泥の差。

 

 

母国の国民を贔屓目に見ている所があるのかと思ったけれど、

在日経験のある、相方や何人かの外国人の友人も同じように話していました。

 

 

 

未だに犬泥棒に注意するようにと、色々な人から注意されるライトの散歩では、

ライトが自由に走れた、大好きな人気の少ない田舎道を避け、

交通量が多い大通りを歩くようになりました。

 

前に声をかけてきた男性が、

田舎道で待ち伏せとも取れる行動をしていたのが原因です。

(当日は週末で、相方がいたので何事もありませんでした)

 

 

 

アクセサリーだって、金が入っていれば身につけてはいけない。

 

高価そうに見えるもの、高価なものは持って歩いてはいけない。

 

服装も、できるだけ地味にしていた方が良い。

 

スマートフォンは隠していなければいけない。

 

一人でのランニングはできるだけ避けるか、人通りの多い場所でしなければいけない。

 

 

ない、ない、いけない、、、、、

 

 

 

 

Liberté(自由)はどこへ?

 

 

 

 

フランス共和国の標語は、

「Liberté, Egalité, Fraternité(自由、平等、友愛)」です。

 

 

フランスで滞在許可を取ったことのある外国人は、

公的機関の手続きで、耳にタコが出来るほど聞いているこの標語。

 

 

それなのに、日本にいる時より、自由を制限されている気がするのは、

私だけでしょうか?

 

 

 

お家の防犯システムはお金で買うことができるかもしれないけれど、

日常生活における心の平穏や、それに伴う自由というのは、

お金では買えないものです。

 

 

安心、安全、自由、こういうことは1日で築ける訳もなく、

長い歴史の中で培われた人と人との信頼に基づいているのだと思います。

 

 

築くのには時間がかかっても、壊れるのは一瞬。

 

 

誰かが裏切れば、周りが疑心暗鬼になり、警戒し、

目に見えない信頼という繋がりは薄くなっていく、悪循環。

 

 

私のいる町は、比較的治安が良いと言われているところですが、

お金持ちや白人が多いこの街にも、

この悪循環が少なからず存在しているのを、ひしひし感じます。

 

 

島国で、人口のほとんどが日本人である母国と、

大陸で、多くの移民を受け入れているフランスでは、

文化の違いや貧富の差も影響して、

治安に直接つながる社会問題が想像以上に根深いこともあり、

単純に比べること自体無理があります。

 

 

 

ただ、日本を離れたから改めてわかる、

日本の治安が、本当はものすごく尊いものだということ、

お金で買いたくても買えない、プライスレスな財産だということ、

それを当たり前だと思っていたけれど、全く当たり前ではないこと、

そういう気づきを、忘れたくないと思いこのブログを書き始めました。

 

 

日本人は、真面目で勤勉なイメージと共に、

面白みやユーモアに欠けるとか言われることも多いのですが、

そんなことより遥かに大切な、プライスレスな何かをたくさん持っていると思います。

 

 

国際化に伴い、日本もアメリカナイズされている感満載ですが、

こういった日本の尊い文化や素晴らしい部分は、

これからも大切に守られていってほしいと、守っていきたいと心底思いました。

 

 

 

そして、このブログを書いている途中で、

ブリュッセルで爆発が起きました。

 

 

そこでは相方の元同僚が未だ多く働いていて、

一昨年、自転車で旅した懐かしい景色が、

今はテレビのニュースの中に、黒煙と共に映し出されています。

 

 

フランスのテロに続き、言葉は見つかりません。

 

 

犠牲者の方のご冥福をお祈りすると共に、

体と心に怪我をされた方が1日でも早く回復されることを祈ります。

 

 

 

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