無治療を選択して | migaramigaraのブログ/癌、無治療で生きる

migaramigaraのブログ/癌、無治療で生きる

子宮体癌と診断されてから6年が過ぎました。
治療を受けずに自然に任せることを選択した日々の記録です。

手術日を決めることになっていた診察日、

心のわだかまりや、手術を受けたくないことをどう伝えようかと

ドキドキしながら名前を呼ばれるのを待ちました。

順番がきて診察室に入っていくと、

早速、「手術日、いつにする?」っと主治医に尋ねられました。

私は、私の仕事は立ち仕事で6~7時間は立ちどうしで働かなければならないので、

術後2週間で職場に復帰することは無理だと思っていること、60歳の定年までは勤めあげたいこと、

翌月(3月)には二男の結婚式に出席しなければならないので、手術を受けることは様子をみたいと申し出ました。

主治医からは「あなた癌なのよ、進行して行ってしまうのよ、皆手術して2週間もすれば働けるのよ」と強く言われ

その言葉にたじろぎと、医師の前では癌に罹患してしまえば患者の気持ち、思いはたちうち出来ない?と感じ

私は気になっていた胸腺腫の再発について尋ね、主治医から「気になるなら術後の検査の時に一緒に診ていきましょう」と言われ、

なかば押しきられたかたちで4月16日に手術の予約を入れてしまいました。



心中では病院に迷惑がかからない範囲でキャンセルの連絡を入れようと思っていました。

診察の予約を取って手術のキャンセルを主治医に伝えるか、電話でキャンセルするか迷いましたが

手術日の2週間前に電話で手術のキャンセルを申し出ました。

折り返し病院から連絡があり、直接キャンセルの件を主治医と話て欲しいということでした。

診察日の予約を取り、後日主治医と会いました。



予約の日、診察に入っていくと主治医が怒っているのが分かりました。

鼻を膨らませて「他の病院で手術を受けるの?」と聞いてきました

私は他の病院で手術を受けようと思ってキャンセルをしたのではないこと、

今はただ手術を受けようとは思っていないということを伝えました。

主治医は「進行していくと他の臓器への転移はもちろん、膀胱や腸に浸潤して穴が開き

便や尿が膣からでてくるのよ」

「手術しなければ駄目よ」と手術することをなにがなんでもという感じで勧めてきます

主治医の話に対する怖れは感じましたが、

私は、私の罹患してしまったこの癌という病に対する私の気持ちをすべて伝えて理解してもらうしかないと思い

私が信頼し、心から頼り、身近に感じていた人達はすべて旅立って行ってしまっていること(主人達、両親、祖父母、親友、助けて頂いた方達)

私が旅立ちの時を迎えた時にその人達に会えると思っていること

なので、さほど死に対する怖れ、生に対する執着、未練は無いこと(強がりかも?)

息子達に対して心配が無くなったこと(息子達が無事成人し、それぞれ家庭を持ち、孫にも恵まれ、円滑に家庭を営むことができていること、息子達の孫に対する愛情のかけ方を見ていると本当に安心できます。
ありがとう、感謝です。)

今の仕事を60歳の定年までは勤めあげたいこと

人間いつかは旅立つ、例え今罹患している癌が完治したとしても、新たな癌に罹患するかもしれないし

心筋梗塞、脳梗塞、半身不随、認知症で旅立つことになるかもしれない

死に様を考えると、今患った癌で手術せず自然に任せ、痛みやその他の症状がでたらそのつど対処し、旅立ちの時が来たらホスピスにお世話になるのが一番理想かなと思っていること

私の話を聞いて、主治医は「そんな悲しいこと言わないで、私の母だったら手術を受けて欲しいと母に言うわ」と言い「息子さん達はどう言っているの」と聞いてきました

二男には私の気持ちは伝えていませんが、

長男は「俺でもおふくろと同じ選択をするかもしれない、おふくろの考えを尊重するよ、おふくろの思ったとおり生きれば良い」と言ってくれましたと答えました。

主治医と話あった結果、私が定年を迎えた後の来年の1月をめどに手術を予定することとし、それまでは定期的に観察をしていくことになりました。

その主治医は6月いっぱいで出産のため産休となり、私の主治医は男性の主治医に代わりました。

新しい主治医の診察は2回受けましたが、2回とも診察日に「手術はいつしようと思っているの?予約を入れておこう」と予定表を見出したので

私はあわてて、またキャンセルしてご迷惑掛けてしまうと申し訳ないので、予定日近くになったら予約させてくださいとお願いし、

その日の9月の診察を最後としてそれ以降病院へは行っていません




何故、私が無治療を選択して来たのか?という事をまとめあげたい思いがあったので

過去記事と重複する内容が多々有りましたことお詫び申し訳し上げます。


病状について無治療のためさほどブログに書くこともなく、今後は体調に変化のあった時

精神的に皆様に聞いて欲しいことがあった時にブログを書いていこうと思っています。

今まで拙い私のブログを読んで下さいまして

本当にありがとうございました❤