「雇用か請負か」という良くある話 | トリニティ・テクノロジー代表磨のブログ

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英語助手と先生、授業協力したら違法 契約巡り現場混乱
http://www.asahi.com/national/update/0803/OSK201008030141.html


この記事の前提には、

1.派遣や直接の雇用契約で雇った場合
→学校側の指揮命令下における

2.請負契約(業務委託契約)で依頼した場合
→学校側の指揮命令下にはおけない

という大原則があります。

今回の場合は後者2.の請負契約で助手に依頼をしており、学校側は具体的な業務の指示を出せず、それで現場に混乱が起きているということですね。

契約は請負契約なのに、実際は指揮命令下に入って業務が行われている場合、「偽装請負」呼ばれます。実質的な関係は雇用契約なのに、請負契約に見せかけている。

これはビジネスの現場では良くあることです。雇用契約だと雇用保険などの加入や労働基準法の適用だとか、会社側の負担が重くなるので請負にしておこうと言う話ですね。

契約書がどうこうの問題ではなく、契約とはあくまで実質論ですから、経営者の皆様は気をつけましょうね。


では今日も良い一日を。

トリニティ司法書士法人代表
磨和寛