傷のきれいな治し方 | みわくてき。 ~心そそられる美しきものたち~

傷のきれいな治し方

雪って大好きなんです。朝起きて、窓の外が白くお化粧されてるとなんかほわーーんヒヨコてするー。

普段より物音がちょっと静かで、あったかいお部屋がうれしくて、ほわわわーんヒヨコヒヨコてするのです。


な-んて。

思いながらほわーんと仕事から帰る途中に見事にすってんころりんしたるいです。


掌の付け根におっきな擦り傷ができてしまいました。

いーたーいー。


さて、皆様(だれ?)。

こんなとき、皆様はどうされてますか?

擦り傷だけどとりあえず病院に駆け込む?

おうちでマ○ロンしゅっしゅする?

ばんそうこう貼って、あとは毎日消毒する??


今日は、ふと思い立ったので(ていうか自分の手が痛いし)

正しい傷の治し方

についてしたためます。長文注意!!


まず、初期治療。

傷って、つまり皮膚が傷つくってこと。皮膚って、人間の体を外界と隔てて防御するヨロイなんですよね。

だから、傷がついてそこにばい菌がつくと膿むってこと。

が、しかし。


消毒薬でしゅっしゅしてる方。

無意味です。


マ○ロン、赤チンなどのいわゆる消毒薬って、確かに殺菌はしてくれる。

けど、それと同時に皮膚の下のむき出しになってしまった皮下組織の細胞を殺戮します。治るわけがありません。

あと、殺菌て意味あるのか?てこと。消毒薬の効き目は、イソジンであれば約2時間程度。2時間後には、皮膚の奥に生息していた菌や、周りの表皮常在菌が、わっさわっさと寄ってきて、繁殖してます。意味ねぇー。


では、どうしたら・・・?


洗えばいーんです。水道水で。われらがJAPANの水道水は非常にきれいです。先進国に住んでる幸せですな。

流水で、ここは何かを握りしめるなり、かみしめるなり、隣にいる人に八つ当たりするなり(え?)して痛みを我慢。傷口に付着しているごみや血糊をきれーいに流します。

ここで、出血があるようなら清潔なガーゼを当てて5分ほど上からグーッと圧迫止血しましょう。それでも止まらなければ病院へ。大体の出血は圧迫だけで止まります。


それだけ。洗うだけ。

えー?と思われる方もいるかもしれませんが、これ、ホントの話。


消毒薬を使っている方。常備して、傷ができたらとりあえずしゅっしゅしてるかた。


今 す ぐ 捨 て た ほ う が い い。


消毒薬、百害あって一利なしです。

もちろん、まだ傷の付いていない皮膚を、今から切る!!ってときの一時的な殺菌には使われるのです。

たとえば手術のときとかね。2時間清潔ならいいのです。

でも、傷の付いた場所に消毒を続けると、皮膚の弱い方や傷の治りにくい方は、潰瘍になり醜い傷跡を残すことが多々ある。あーやだやだ。


んで、そのあと。

傷をキレイに治す、という目標に向けて。


基本は、お肌のスキンケアと一緒です。

清潔キラキラに保つことと、保湿汗!!!


昔は、傷は乾かして、かさぶたにしたほうが治ると信じていたようです。

・・・。 ちがーう!!

美に意識の高い女性なら、わかってますよね。乾燥がいかに肌を傷めるか…。

傷がじくじくしているのを、嫌う人がほとんどかと思いますが、実はこのじくじく

こいつが傷を修復するカギなのです。こいつの中には、皮膚修復に必要な栄養分がいーっぱい。そしてその粘調度で保湿をしつつ保護してくれているのです。

だから、こいつをふき取るなんてナンセンス。乾かすなんておそろしや。


じゃぁ、ただばんそうこうをはっとけばいいのか、というと…。

ま、ぶっちゃけそれでも治るでしょう。

でも、「キレイに」治すことを目標とするのなら、ここでワンステップ。

登場ましますは、


ワセリンドキドキアップラブラブキラキラ


そう、あの有名なワセリンちゃんです。某口コミサイトでも上位をキープし、メイク落とし、保湿、リップクリームと万能に使え、かつお安くどこにでも売っているあの子です。

あいつは、正味、ただの油ですが。

ばんそうこうって、ガーゼ部分があるでしょ?あの繊維!!あれが、がびがびになって傷にくっついて、はがすときに痛かったことありませんか?

毎回はがす度に新しくできてきている組織を引っぺがしてくれちゃっているんです。何してくれとんねん、このドアホー。

それを防止する!!かつ、傷のとこで浸出液が固まってガビガビにならない!!そして大事な保湿まで!!

すてきー。だいすきー。刺激性も少ないので、皮膚炎をおこす心配もあまりなし。


さて、消毒もせず、これだけで化膿しない?と思われるかもしれません。

基本的に、屋内や土の少ないコンクリートなどでのけがは大丈夫なことがほとんどです。毎日こまめに洗い、ばんそうこうをはりかえていればよろし。

ただ、動物にかまれた傷、泥などがくっついた傷、食べ物がついた傷などは、化膿することもあります。こういう傷は病院に行って、予防的に化膿どめを処方してもらいましょう。あと、破傷風のワクチンも忘れずに打ってもらってください。

ちなみに、じくじくした状態を保っていると、そのじくじくが膿?と勘違いするケースも多いです。

見分け方としては、化膿した傷は周りまで赤くなる。熱を持つ。腫れる。といった炎症の症状があるはずです。

痛みも良くなっている、赤くはない、押してもさほど腫れていないけど、じくじく・・・っていうのはじくじくが傷を治そうとしている最中、ってことです。

炎症があって、膿んでしまったら、病院に行って化膿どめでも貰いましょう。塗り薬の化膿どめはまったく効果ナッシングなので、飲み薬をもらいましょうね。


つまり、擦り傷は・・・

① 洗う

② 屋内での傷、比較的きれいな傷 → おうちで処置可能 (屋外での傷、動物のかみ傷、泥などで汚染された傷 → 病院へ)

③ ワセリン塗ってばんそうこう

④ 毎日これを繰り返す・・・

っていうことを言いたかっただけなのですが。


強調したいのは、消毒禁止!!あと乾燥禁止!!ってとこです。


ちなみに、これは湿潤療法といい、最近ではキズパ○ーパッドなどこれを応用した商品もたくさん出ています。

でも、でもね…。高いの。

でね、ここだけの話…。ワセリン+ばんそうこうとほとんど同じ効果(w


なんで、今私のお手てには、でっかいばんそうこうが貼られているのでした。チャンチャン