線と色の超絶技巧 大田記念美術館 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

錦絵誕生250年記念

錦絵とは
多色摺りの木版浮世絵版画

何色も使った浮世絵を摺るには、何枚もの版を使い、その版がずれないように高度な技術が必要になります。
浮世絵は絵を描いた絵師の名前が目立ちますが、
彫りや摺りも名人技

そして今回は大好きな山口晃さんの浮世絵が2点展示されています。
日本橋改は江戸東京博物館でも見る機会がありまして、今回2回目
新東都名所シリーズ
新作が
芝の大塔
東京タワーです。
坂道を下っていく自転車に乗る男性の後姿
やわらかいタッチが山口さんらしい作品なのですが、そのやわらかい線を彫りで表現しているのですから、現代の彫り師もすご腕です。

豊原国周の死絵2点
三代目沢村田之助と五代目市川門之助
死絵とは歌舞伎役者が亡くなったときの訃報のような浮世絵です。
そこには人物画だけでなく文字もたくさん
他にも文字の細かさが強調された浮世絵が展示されていましたが、
彫り師の技術に感心しました。
不器用な自分を省みて余計に…

中村座 芝居小屋の様子も細かいです。
上段の観客はお女中たち。
芝居見物は楽しみなイベントだった様子がよくわかります。

色の多い浮世絵は何枚の版を使ったのでしょう。
面倒くさがりにはできない仕事です。