黎明の書 巻之壱 出会いと旅立ち 篠田真由美 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

黎明の書 巻之壱読了
吸血鬼物です。
篠田真由美さんの新シリーズは貴種と呼ばれる血を吸う者と、侍者と呼ばれ自分の血を与えることによって結ばれ特別の存在となる人間の、血の絆の物語

孤独な少年ラウルと、同じく孤独な伯爵の嗣子イオアンの出会いと旅立ち
黎明の書 巻之壱 出会いと旅立ち (トクマ・ノベルズ)/篠田 真由美
¥1,050 Amazon.co.jp
内容紹介
人間の優に六倍は超す寿命と強靱かつ優美な肉体を持つ“貴種”に支配される西欧中世的世界。しかし彼ら“貴種”は、大陽の光を嫌い、人の血を好む吸血鬼と噂されていた。ある日、聖十字架教会の養い子で十四歳の少年ラウルは、森で“人狼”に襲われていた領主シェミハザ伯爵の嗣子イオアンと出会う。彼に惹かれていくラウルは、“貴種”を忌み嫌う司祭の不興を買い、教会を飛び出した。そして、イオアンの侍者となり、城で暮らすことになるが、そこでは…。少年たちの出会いは、平穏に見えた彼らの世界と運命を動かした。新たなる“吸血鬼”世界が、いまここに始まる。
導入部はラウルの生活する教会
なぜラウルがイオアンに惹かれてしまったかという説明なのですが、ここはけっこう退屈な部分。
厚い本だし、こんな調子でずっと続くんなら読み終われず途中で投げ出すかも…
ところが
ラウルが城へ行ってからは登場人物も増えるし、変化も多くおもしろかったです。現在3巻発売されていますがすぐ続きが読みたいです。図書館での順番、早く回ってきて~

都から離れた地を治める伯爵
貴種は親子・親族等、身内への愛情が薄いとされるが、伯爵の嗣子イオアンは父親の愛に飢えていた。
城には伯爵の弟達も暮し、この地の領有権を狙っていた。

ラウルは教会の司祭に禁止されていたにも係わらず、司祭が留守の夜に森へ一人で入り込んでしまう。
その森では「人狼狩り」で傷ついたイオアンが置き去りにされていた。

イオアンをほっておけないラウルはイオアンを助けるため自分の血を吸うように申し出る。

やがて侍者となったラウルはイオアンと共に城での生活を始めるが。。。


貴種の女は子供を産むと急激に老いる
イオアンの母は没落した家のために伯爵に嫁ぎ、イオアンを産んだのですが、その為に今は老いて容貌も衰えて、
若さを少しでも得ようと若い処女の血を求めて。。。どこかで聞いた吸血鬼伝説も盛り込まれ…バートリー伯爵夫人ですネ

父にも母にも心通わす人間がいて
イオアンのラウルへの想いは親譲りか~?

最初は主人公たちが若すぎて。。。とくにイオアンはわがまま坊ちゃんというイメージです。
このまま成長しないで話が進むのか、二人が若者へ成長して行くのか?
できれば17・8歳に成長してほしいですねぇ

吸血鬼好きな篠田さん
ストーリーはわかり易く読み易い新シリーズです。

敵は貴種と人間の混血という進んではいけない領域に手を伸ばしました。
どんな構想になっているのか?

外伝『白き島の黒き女王』として女の子たちの貴種+侍者が。
こちらでより貴種という種族がわかりやすくなっています。
この二組がどこかで出あうのか? 気になることが山盛りの作品です。