没後120年記念 月岡芳年“前期” 太田記念美術館 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

月岡芳年展 前期

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サブタイトル「血と情念、幻想の美

肉筆画「幽霊之図 うぶめ
この絵は14日までしか展示されていないので、どうしても見たくてギリギリの日に
前期は28日まで 後期は11月1日~25日までで内容が変わります。
 
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血に染まった腰巻の後姿、髪は前へ、そして抱いた赤ん坊の細い足 怖い作品だけど、哀れさも…
浮世絵も血に染まったシーンが多い芳年の作品

月岡芳年
国芳の門弟で後継者としてふさわしい実力と人気があった。動乱の幕末から明治にかけて活躍したので浮世絵の歴史の最後を飾ったことから「最後の浮世絵師」と呼ばれる
作品はおびただしい血、残酷な絵だけでなく、歴史画、妖怪画、美人画とはば広い

こちらのタイトルは和漢百物語 主馬介卜部季武
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こちらにもうぶめが描かれていますが、こちらはユーモラスなくらい
肉筆画のうぶめとはずいぶん違う
「和漢百物語」は日本や中国の百の怪談話


魁題百撰相 鶯池平九郎という絵も他の絵に比べて大人しいと思ってよく見ると腕に生首を抱えていて、「やっぱり怖いわ~」
といった具合でした。
↓こちらは魁題百撰相 令泉判官隆豊 切腹する時に自分の内臓を天井へ投げつけたという壮絶なシーン
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魁題百撰相=歴史上の武将の姿に上野戦争で戦った彰義隊の人々を重ね合わせたシリーズ

けっこう藍色の多い浮世絵と出血シーンの多い作品群
そのなかで笑いを誘う孫悟空の絵があります。
また美人七陽花 正五位 柳原愛子
こちらは大正天皇の生母だそうです。
大日本史略図会 第一代神武天皇
歴史画や教科書の挿絵まで

けっこう残酷な絵もあって、どんな気持ちで描いたのかなぁ?って思いますが、本人も神経を患った時があるそうで、それでもしっかり復活して活躍したそうです。
「新形三十六怪撰」このシリーズの新形は神経と真景がかかっているとか…
このシリーズの中に皿やしき於菊の霊がありました。
血の描かれている絵は多いですが、グロではなく怖い。