0能者ミナト 葉山透 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

小説 『0能者ミナト』 を読んだ
またメディアワークス文庫の作品 初めて読んだ作家さん。
タイトルに惹かれて選びました。 “れいのうしゃ”と読みます。 霊能じゃなく、0能 異能の力が全然ない主人公です。
カバーイラストにも惹かれました。 でも中を見たらイラストがちょっと子供っぽかったかなぁ。。。

1巻なので主人公九条湊と 赤羽ユウキ・山神沙耶の出会い編から
0能者ミナト (メディアワークス文庫)/葉山 透
¥620 Amazon.co.jp

「怪異」を相手にする生業には修験者・法力僧などがいる。
人を襲い人に仇なすものを払い、封じ、滅す。それは現代でも続いている。。。


『人知らずの藪』と呼ばれる禁足地に大学生たちが面白半分で入り込んだ

御蔭神道の巫女、沙耶はその場に居合わせたために、学生たちが破ってしまった封印を腕に受けてしまった。
このままでは封印の為にわが身を犠牲にしなければその地に祀られていたを封じることはできない。
沙耶の叔母理彩子が、沙耶を救ってくれるかもしれないと思った心当たりとは、神道の関係者ではなく九条湊だった。


十歳のユウキは総本山で天才と言われるほどの法力使い
それだけに自尊心も強く、思い上がりも相当なもの
今回のが封印を解いた事件を、自分が解決して総本山の皆を見下したいと思いたった。
ユウキは、自分に対して真摯に接してくれる総本山の渉外担当である僧、孝元に事件を解決したいと話す。

孝元は意外な返事をした。
「この事件、御蔭神道にも総本山にも無関係な人間に解決を依頼することになったが、アシストとして参加してほしい」
孝元がユウキを連れて行った事務所はひどい汚れようの部屋だった。
この部屋の主が九条湊だった。

こうして三者三様の、異能の物が関わる事件を解決する集まりができあがった。


湊の毒舌が、すごいです。でも読んでいて不快感がありません。
この湊がちょっと苦手としているようなのが沙耶の叔母、理彩子ですが。

出会い編の相手は『嫉』
鎮守の森に祀られていた神が、祈りという名の人間の欲望を映し続けたために、神から怪異に成り果てた。
この表現にはドキッとしますね。
叶えて欲しい祈り=欲望  確かに~ちわ☆わんつーmemory-ウンウン




この巻にはもう1件、事件が描かれています。
呪術の最高峰、鬼頭家に呪いがかけられた…!!
どちらの事件の解決方法も『それが解決方法なの?』と唖然とするような方法で、確かに霊能力がない主人公が解決するのですから、こちらの思っているような方法とは方向が全然異なります。
そこは黙認で。

毒舌応酬のような湊とユウキの遣り取りや沙耶との会話を楽しみながら、起こった事件のおもしろさを知っていくほうがいいようでした。

こちらは今のところ3巻まで発売中。
次回はどんな事件が起こるのか?






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