大江戸ファッション事始め 太田記念美術館 | ちわ☆わんつーmemory 

ちわ☆わんつーmemory 

日々の忘れたくないこと

ちわ☆わんつーmemory
原宿 浮世絵太田記念美術館では「大江戸ファッション事始め
前期4月1日~4月26日 後期5月1日~5月26日

渋谷の「たばこと塩の博物館」からこちらへ回りました。
関連した作品があって、わかりやすかったです。
泰平の世が続いた江戸時代。一部の特権階級だけでなく、裕福になった町人たちもファッションを楽しむようになりました。
時には幕府から贅沢を禁止する法令が出され、厳しい身分制度に縛られても工夫して楽しんだ江戸の人々
浮世絵に残された季節のイベントや細い小物へのこだわり

まずは春の花見から
ちわ☆わんつーmemory
勝川春潮作 飛鳥山花見
解説を読んで気が付きましたが、中央の若い女性 片袖を脱いで下着を見せています。
“男の人が片袖脱いで、背中の入れ墨見せて”なんてシーンは映画やテレビで見たことあるけれど、女性の姿は初めてじゃないでしょうか…
右の絵の女性は前で帯を結んでます。花魁など以外は後ろで帯を結ぶものなんて既成概念をこわされる絵です。


ちわ☆わんつーmemory
歌川国貞作 歳暮の深雪
雪の中を急いで行く女性の姿を描いた作品ですが、それぞれ小物に赤い色を使って地味になりがちな装いに工夫。傘をさす二人の女性はコートですが。左の女性は前掛けを頭巾の代わりに使っています。これも工夫と呼ぶべき?!
そして三人とも裸足です。

江戸のファッションリーダーは歌舞伎役者と遊女
歌舞伎役者は最先端を行くデザイナー&モデルちわ☆わんつーmemory
役者に首ったけ! 」で見てきたばかりのアイテムがここでも
市川団十郎は大活躍です。
蝙蝠や三升模様。牡丹も市川家にちなむ模様
他にも
初代佐野川市松に由来する市松模様
瀬川菊之丞の定紋、結綿文
三代目坂東三津五郎が舞台衣装で使って人気が出た花勝見

団十郎の蝙蝠を着物の裾の柄にしている女性の絵がありました。
今ならアニマル柄ってところかな。 でも蝙蝠こうもりはちょっと趣味じゃないです。

今のアイドル顔負けの人気だったちわ☆わんつーmemory-708.gif  一般の人がすぐに真似して同じような模様が流行ったそうです。


模様で人気は縦縞も
「粋」というだけでなく、細く見えるから。 江戸時も細身のスタイルが好まれたようですね。
今でもストライプは人気 私もタテジマがいいわぁ~

スタイルに関しては理解できますが、ちょっと考えてしまうのが口紅の色の流行りちわ☆わんつーmemory-misskju01suiig.gif
ちわ☆わんつーmemory
渓斎英泉作 白粉
この絵の口紅の色 緑色です。
この頃の流行りだそうですね。
他の美術展で緑の唇を初めて見たときはびっくりしましたが、今回もたくさん並んだ絵に緑の唇がちわ☆わんつーmemory-misskju01suiig.gif
それも下唇だけっていうのも不思議な感じです。
ファッションの流行りは、後から見ると訳がわからないことが…現代でも同じですが…

江戸時代の様子を続けて見たので、一気に詳しくなった気がしました~


ポチっとしていただけるとうれしいです。

人気ブログランキングへ