五島美術館と愛知・徳川美術館が所蔵する国宝『源氏物語絵巻』
十二世紀に作成された現存する最も古い源氏物語絵巻です。
この国宝と絵巻物の成立当初の姿を想定した「平成復元模写」
開館五十周年を記念して11月3日~11月28日(日)まで公開されています。
東急大井町線「上野毛」で降りると駅前に「待ち時間10分」という看板を持った案内の人が立っています。駅から住宅地の間を5分ほど歩くと五島美術館が広い敷地内に
中に入ると「待ち時間30分」
平日の午前中なのに思った以上の混み方でした。
展示されている絵は19枚
作者は不明ですが絵の筆者を平安時代の優れた宮廷画家藤原隆能と伝えるところから「隆能源氏=たかよしげんじ」とも呼ばれている。
まず物語本文を書写した「詞書」その横に「絵」そして復元模写と続きます。
五十四帖のうち十三帖が展示されています。
印象に残ったのが第四十帖『御法=みのり』
最愛の紫の上が重病に、光源氏と明石中宮に最後の別れを告げる場面
紫の上が好きだったんで、この絵をチョイス ポスターもこの絵ですね。
詞書も美しい文字です。入場の時に解説書をもらえます。
この「御法」の詞書
かなで「みのり」とあり
中宮は~と始まってます。
詞書が全文記載されてますが、ところどころ読めても意味までは~
親切に絵の略図も載っていて人物が誰だか判るようになっています。 助かります。
そして絵の次に復元模写 当時はこのようにきれいな色使いとわかるようになっています。
きれいでした。
↓こちらは第四十九帖『宿り木』
婚礼三日目の翌日、匂宮が夕霧の娘六君を抱き、その美しさを初めて陽の光のもとで見るところ(解説より)
女房が近くに5人もいます! ひぇ~です。たまりませんね。高貴な方は!
五島美術館は東京急行電鉄の会長であった五島慶太氏(故人)が半生をかけて収集した美術品を根幹に1960年設立された美術館です。
ポチっとしていただけるとうれしいです。