少しだけ興味があったけど、忙しいから行くつもりはなかった展覧会
ところがカポディモンテ美術館展公式サイト には出ていないけど
アルテミジア・ジェンティレスキの「ユディトとホロフェネス」が来ている
参考にしているブロガーさんが写真を載せてくれたので気がついた。もう少しで見落とすところでした。
中野京子さん著『怖い絵』で知った画家です
「怖い絵」中野京子―記事
アルテミジア・ジェンティレスキ、女性画家です。陰影の描き方がカラヴァッジョの影響を受けていたため、この作品はカラヴァッジョの作ではないかと思われていたが、アルテミジアの作品とわかったそうです。
けっこう大きな作品で、本で見たのとはやはり迫力が違います。ベッドの血がしたたっているところ、ホロフェネスの目。
ただし剣の先だけは薄っぺらな感じ。最初は剣の先とは思わなかった。
女性の描いた作品と思うとよけい怖さを感じます。アルテミジア自身が先輩画家に乱暴された経験があるそうで、その過去を知るから、絵の見方もさらに薄ら寒さを感じてしまうのか?
今回は音声ガイド用のシートがとてもよかった。
絵が載っています。そこをタッチペンで押さえると、音声ガイドが聞こえます。わかりやすい~
カポディモンテ美術館=ナポリの美術館。ルネッサンスからバロックまで。ファルネーゼ家とブルボン家が収集した作品を展示
美しい女性の作品がいくつもあって印象的です。
ポスターなどで使われているパルミジャニーノ作貴婦人の肖像(アンテア)
肖像画は好きです。こんなきれいな女性の肖像画、うれしいですが、この女性は娼婦か花嫁か?わからないようです。
テンの毛皮もドレスも豪華。
聖書にある逸話で題材としてよく使われる作品
シチリアを支配していたローマ人支配者に目をつけられた美しいアガタは、意に従わなかった為
キリスト教徒であることを理由に捕らえられ、苦しみを与えられた。拷問で両方の乳房を切り取ら
れるが夜中に聖ペドロが現れて傷を治した。
乳房を切られたので、胸が血に染まっている。これも怖い絵ですね。でもこのアガタが、ステキなんです。目が特に。
聖アガタの絵はもう1点
マッシモ・スタンツィオーネの作品聖アガタの殉教も展示
こちらは胸に刃が迫っている。ハラハラするような作品です。
怖い作品はユディトがもう1点
マッテア・ポレーティの作品ユディト こちらのユディトは豊満でしたが、ホロフェネスの首が完全に切られていた。
マッテア・ポレーティの作品は聖ニコラウスも展示
妖艶な作品もあった
アンニーバレ・カラッチ作リナルドとアルミーダ
大きい作品なので、これも迫力ありました。 アルミーダがステキ 美しい
この美しい女性、実は魔女ということです。
トルファード・タッソによるバロック叙事詩「開放されたエルサレム」から
十字軍の騎士リナルドは敵対するエルサレムの王女アルミーダの幻術で心を奪われる。
リナルドの姿が心を奪われている様子をよく表していますが、ほんとにアルミーダはきれいです。
作品数は少なめですが、美しい作品に会えます。