「アーサー帝戦記」で知った作家さんですが、こちら断然楽しい作品です。
- 明日葉‐Files―Season〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)/本田 透
¥945 Amazon.co.jp - リアリストの新聞記者・御陵一郎。政界のタブーに触れ左遷された彼の配属先は、よりによって超常現象専門誌の編集部―通称・電波部だった。そこにいたのは、超常現象の実在を頭っから信じる編集長・蹴上明日葉。彼女が展開するトンデモ説を打ち負かすべく、一郎の「戦争」がはじまった!!「超常現象が楽しくわかる」ドタバタ取材行!第1弾は“日本のロズウェル”と呼ばれるUFO多発地帯・石川県へ…(内容紹介より)
巻頭に「本書の執筆にあたり、月刊『ムー』編集部様にご協力を賜りました」とお礼文がありまして
『ムー』という雑誌名を見ただけでも興味津津です。そのうえ資料として写真まで掲載されています。
資料にはツォルキン暦の日を表す象形文字なんて物も…
←ツォルキン暦の象形文字(この文字は本作品からではありません。)
見てはならないものが見えてしまう御陵(みささぎ)一郎は、何事もきっちりとさせなくてはがまんできない
「世界には秩序があるのか、それとも実は宇宙とは底知れぬ混沌なのか」追及していくうちにトンデモオカルトの世界を懐疑派の立場から徹底的に調べてしまった。やがて論理的に全否定することができなくなって迷い始め、いつの間にか東大で宇宙物理学を学び、自分が生きているうちに宇宙のすべてが解決することがないと予測するところまでいってしまった。
人間社会の混沌を立ち直らせる方向へ転換した一郎が選んだ新聞記者の道
『本当のこと』を追求するあまり総理に質問したのが
「総理…その髪、かつらですか?」
ファイル01=出会いと2012年問題
ファイル02=石川の雪山にモーゼの墓を見た!
ファイル03=UFO多発地帯で町おこし、そして…
明日葉(アスハ)と一郎の間で取り決めた約束は
「うるさい」と言った方が負け!
明日葉と一郎の掛け合いはくだらない小さなことから、宇宙だ古代史だとトンデモないものまで。
そして口で負けそうになった方が言うことばがたいがい「うるさい!」
それを言ったらオシマイだ。
時々一郎や明日葉の過去といった湿っぽい話が混ざるのですが、私としてはトンデモ話をアニメの例まで挙げて認めさせようとするハチャメチャな明日葉とそれを論破する一郎のトークバトルを読んでいる方がおもしろい。
二人の過去にはなにかがあるようで…
けっこう楽しめました。
このファイル、数字がこれからも続くとうれしいかな~
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