- ジウ〈3〉新世界秩序 (C・NOVELS)/誉田 哲也
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- 美咲と基子、そしてジウが追い求めたものは‥‥感動のラスト
- 総選挙ただ中の日本―新宿東口で街頭演説中の大沼総理大臣を標的としたテロが発生。大混乱の中、総理に同行していた官房長官が狙撃され死亡するも、警備中の伊崎基子巡査部長らSAT隊員が総理の身柄を確保。安堵する警察上層部だったが、それは、さらなる悪夢の始まりに過ぎなかった。“新世界秩序”を唱える謎の男・ミヤジの歌舞伎町封鎖、その象徴の如く佇むジウ。一体、彼らの目的とは何なのか。捜査本部の一員として、封鎖された歌舞伎町内部の映像を見た門倉美咲巡査は愕然とする―「なぜ、彼女が!?」。ジウの正体、ミヤジの野望、日本全体を覆う闇…。ついに対峙する美咲と基子!今、すべての謎が明らかに!!『ジウ』三部作、完結篇。 (裏表紙から)
- これは警察小説ではなかったの?
- 2巻の最後の方から方向が少々変わってきたとは思ってたのだが、
- 「ドンキ」なんて固有名詞出していいの?と思いつつ2軒知ってる店、駅に近い方の店ね。
- アルタ前広場、小さな野外ステージの後ろの広告塔、あれって「グリット」って言うんだ。
- 映画やテレビの様に、知っている場所が出てくることで、臨場感が違ってくるけど‥
- なんなのこの話! 新宿が大変なことに
- 菊地秀行さんの「魔界都市新宿」のようなバイオレンス小説!?
- 夢枕獏さんの「サイコダイバー」や「大帝の剣」のような痛快娯楽小説!?
- 妖怪とかは登場しないけど、そんな話?
図書館で「Ⅱ」を借りた後「ジウⅢ」を予約したらすぐ来た!
大体、これで読者の感想とか見当つくので、ついていけない読者がいたかな?とは思ったけど。
警察小説のリアルさを読みたかったら、違うなこの本。
小説の醍醐味は実際には起こりえない事が読めること。それが読んでいる読者に受け入れられるかは、評価が分かれるのでしょうね。まして最初からそのつもりで読んでいるかどうかで。
初めから、この作者が書く系統が理解できていれば問題ないけれど、私のように初めてで、まして警察小説というジャンルだと思って読んでいたら、違ってきたとなると「約束がちがうよ」と思ってしまう。
小説としては、先が読みたい、おもしろいと思いながら心のどこかで「ありえない!」と思っていた。
人物設定、描写はよかったのに。
3巻の美咲の気持ちや東刑事の設定なんて共感。
特に東が美咲の人物分析を思うシーンなど、事件は荒唐無稽なのに、描写はリアルで微笑ましく、1巻目よりよほど、おもしろかった。
警視庁、所轄、SAT、自衛隊‥階級組織の上下と多数出てくる名前に閉口しました 私
ファンタジーや戦記物などと違って、個性がないんだもの。
最後は感動のラスト…裏表紙のことばですが、ほんとにそうでした。
事件は突拍子もなく、さすが小説という事件でしたが、その裏の人間の描き方に涙がほろり
ジウのことが、生き様と最後の心情が心に響きましたね。美咲の言葉だけど。
誉田哲也…初めて読んだけど、いい。人間描写は