- ジウ〈2〉警視庁特殊急襲部隊 (C・NOVELS)/誉田 哲也
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誰が、この展開を予想できたか―!?
連続児童誘拐事件の黒幕“ジウ”を威信にかけて追う警視庁。だが、いまだ正体すらつかめない。事件で負傷しながらも実行犯・竹内の取り調べを続ける東警部補と門倉美咲巡査は「新世界秩序」という巨大な闇、そして、さらなる大事件を示唆する彼の自供に戦慄する…。一方、特殊急襲部隊を守る為、警察上層部によりマスコミへ売られた伊崎基子巡査は、交換条件として特進をはたす。巡査部長としてＳＡＴから所轄へ異動した基子。しかし、その背後には不気味な影が迫っていた！警察小説の新たな世界を切り拓く「ジウ」第二弾。 (裏表紙から)
全3巻の2巻目です。
裏にもあった、「この展開を予想できたかー」
できません
だからおもしろかった。わくわくした。先が読みたい…そんな感想です。
1巻では、美咲に共感したけど、今回は基子のがよかった。
美咲はなんだか恋愛小説の系統へいきそうな様子を感じてしまったけど、基子の行動には、はらはら、わくわくでした。
そして、ジウ…なぜこの名前になったか、その謎が解かれた。
警察小説といっても、自分が女性だからか、登場人物が女性だと読みやすい。
そうなると組織がというより、刑事の感情に重点が置かれた小説になるんでしょうか？
ところが、女性が主要だと恋愛物により近付いてしまう。それではおもしろくないんですね。
女性でも、しっかり活躍してもらわないと。
だから今回は基子に共感してしまったと思う。
そんな出だしの2巻目、思ってもみないような展開！
ジウの側には新たな人物、そして罠にはまっていく基子。
裏でどのように繋がっているのかわからない人達。
美咲まで引きずり込まれてしまうのか？
東刑事はどうするのか？
なんとはらはらする展開でしょう。 久しぶりに緊張感あふれる話を読んでます。
3巻でどう完結するのか？
気になるのが、事件、人物など実際に登場したり、起こっているものは現実味があるのに、その背景にあるものが少し現実離れしているみたい。
もっとそこのあたりにリアリティを見れるといいと思ったのですが。
新宿、歌舞伎町 実際の店名などが出てきて、登場人物がどのように新宿の町中を動いているのか、思い浮かべ、よけい緊迫した情景がわかったのは、私にとっての『おまけ』
あの町が裏ではこんなとが…小説とはいえ、実際にけっこう歩いている所が出てきているので、ドキドキしてしまいます。
