バレンタイン  聖なる黒夜  柴田よしき   | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

大好きな本です。
この聖なる黒夜 … これはバレンタインの夜の事
ちょうど、時期なので、
聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)/柴田 よしき
¥860 Amazon.co.jp
東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟…それが十年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現 れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、暗い闇へと堕ちていく―ベストセ ラー「RIKO」シリーズから生まれた究極の魂の物語、ついに文庫化!上巻に本書サイド・ストーリー『歩道』を書籍初収録。(内容紹介より)
聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)/柴田 よしき
¥780 Amazon.co.jp
聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、 人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステ リ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!!下巻に本書サイド・ストーリー『ガラスの蝶々』を書籍初収録。(内容紹介より)


ちわわん・つー


もう表紙からしてすてきです。

上と下は反転しているそう


この表紙に写っている線路が始まりなのかな‥‥

 
 
 
 
 


バレンタインの夜 人生に絶望した練は自分の人生を終わらせようとする。

そして、そんな彼を拾って帰ったのが、韮崎だった。

「拾って」 そんな表現がぴったりしてしまう、練と韮崎の出会いから、

だれが、韮崎を殺したか、そして練が組織に身を置く決心をどうしてしたか。




この本は山内練を知らなくては読めない。


山内練への愛情があって、読んで涙汗する本です。




今まで各作品に出てきた練がなぜこうなったか? 

練の人間性がなぜ変わってしまったか?

変わったかではないですね 変えられてしまったか


気弱で泣き虫、頭はいいけど、暴力とは縁のない大学院生が、汚名を着せられ、冤罪で人生を狂わされてゆく

練が好きになっちゃう理由です 荒んでも、基本的な人間は変わってない 

今までに出てきたシリーズでなんとなくほのめかされた練の過去



練と麻生龍太郎との出会いハート

練と韮崎誠一との出会い


韮崎はだれにどうやって殺された 切れ味抜群か?


すべてがこの「聖なる黒夜」で明かされる

練の原点



柴田よしきさんが緑子のシリーズで練を登場させた時、

韮崎はどのようにして殺されたのかという疑問“はてなマーク”があった、

でも韮崎に関しては、どう殺されたかは、読者には不明のままだろうと、思っていた。


最初から構想はあったかもしれないが

緑子を書き進むうちに練を気に入ってしまったから、

練が書きたくなった。  

それはとても感じたから


だから花咲のシリーズにも出してしまったのだろうと。


それだけでも、練が読めた私は、幸せだった。ドキドキラブラブ





書き方が過去と現在が交互して、

でも、作品に引き込まれてゆく書き方で、


この「聖なる黒夜」が練のことだとわかったときは、ほんとに身体に震えがきて、心拍数が上がったかと思うくらい、ドキドキしてうれしかった。


なぜ、練が人生を狂わされてしまったか。

練がやさしいのはどうしてか?


麻生と練の間に何があったのか?


二人の間の心のラブラブふれあい。愛情と呼べるものか。麻生にとっては練は何になるのか。


そして、韮崎という男

もう死んでしまったが、この男の魅力

この韮崎のことも読んでみたい。ドキドキ