仮面ライダーＷ　第16話

「Fの残光/相棒をとりもどせ」

冴子（生井亜実）はフィリップ（菅田将暉）を来人と呼び、一緒に帰ろうと言うと、フィリップはその冷たい目は敵と分かると言った。

冴子「生意気に育ったわね。まあ、いいわ。どうせいらない記憶はまた消える。」

冴子はタブー・ドーパントに変身。フィリップは冴子がビギンズナイトの幹部と分かって逃げた。

冴子「力づくで連れて帰るわよ」

フィリップはタブーからの攻撃を受けながら逃げる。そこにファングが現れた。

フィリップ「来るなー！お前の力なんか必要ない。」

フィリップは、リボルギャリーを呼び、冴子の魔の手からかろうじて逃れたフィリップだったが、翔太郎（桐山漣）と亜樹子（山本ひかる）を人質にとられてしまった。

アームズ・ドーパント＝倉田（西興一朗）は用の無い冬美（森下悠里）を解放した。事務所に戻ったフィリップに亜樹子から電話があり、倉田が勝ち誇ったように「もうすぐお前のお仲間が参加の残酷ゲームが始まる」と言って、フィリップを翼町の廃工場に呼び出す。２人を助けに行きたいフィリップだが、翔太郎の言うように行けば組織に捕まってしまうだろう。いったいどうすれば・・・。

冴子は若菜がふさいでいるの見て、「恋わずらい？相談に乗りましょうか？」とご機嫌な様子。冴子は若菜に無くした物が戻りそうだと微笑んだ。

どうすればいいか悩むフィリップを誘うかのように現れるファングにフィリップは苛立ちをぶつける。

ウォッチャマン（なすび）とサンタちゃん（腹筋善之助）、真倉刑事（中川真吾）が翔太郎を訪ねてきた。真倉刑事の情報で冬美が探偵事務所の近くで目撃されて、解放されていることがわかった。

フィリップは警察から逃げる冬美と接触、なんとか弱点を見つけようと倉田のことを教えて欲しいと頼み込む。

しかし、冬美は倉田がガイアメモリの力に呑み込まれていることを認めたうえで、それでも助けに行きたいという。

「じっとしてらんないんだ。相棒だから、私たちは二人で一人だったんだ。」

冬美の言葉にハッとなったフィリップ。その場を立ち去ると、現れたファングをしっかりと睨んだ。

天井から吊るされた翔太郎、落ちないように必死でロープを握るのは亜樹子だった。床にはたくさんの剣があった。

冴子はそれを赤いフェラーリの中から見ていた。

ついに力つきてロープを放してしまう亜樹子。もはやこれまでと観念した翔太郎だったが、なんとファングがロープをくわえ翔太郎を助けてしまう。ハードボイルダーでフィリップが現れた。

フィリップ「絶好でも何でもしたまえ。させないけどね。後悔するなよ、倉田剣児。僕はもう知らないぞ。」

すべてを悟ったかのような表情のフィリップに、ファングを使うと分かり不安を覚える翔太郎。

翔太郎「何か策があるんだろうな。」

フィリップ「対策なんか動いてから立てればいい。僕も君や麻生冬美のように理屈でなく動いてみることにした。地獄の底まで悪魔と相乗りしてくれ、翔太郎。来い！ファング。」

その言葉とともにフィリップは変身。

翔太郎「よせ、フィリップ」。

ついにファングジョーカーが姿を現す。翔太郎が気絶した。

しかし、フィリップはファングジョーカーの力を制御できず、大勢のマスカレード・ドーパントに爆発的なパワーをすべてぶつけた。アームファングで一掃し、アームズ・ドーパントに向かっていった。

冴子「そうか、あのファングというメモリは、来人を守るためにあるんだわ。来人を守るためなら、手段を選ばず敵を排除する精神。Ｗを変える存在。」

Ｗの圧倒的な力にアームズ・ドーパントは亜樹子を盾に取るが、その亜樹子に向かってブレードを・・・。それを、翔太郎がなんとか阻止しようとして、フィリップの意識の中の、星の本棚に入った。本棚が燃え盛る中、翔太郎はフィリップを探すと、本に埋もれたフィリップを見つけて、フィリップを救い出す。すると星の本棚が元に戻り、二人で力を合わせファングを制御して、亜樹子を助けてファングストライザーで、ついにはアームズ・ドーパントを撃破する。

変身を解いた倉田に冬美が駆け寄り抱きしめた。

冴子が逃げたのを見て追いかけようとしたファングジョーカーは力を使い果たしていた。フィリップは減量で力が出ず、翔太郎が代わってサイクロンジョーカーでハードボイルダーに乗って冴子の車を追った。Ｗは車を破壊して、タブー・ドーパントが逃げるとＷがルナトリガーに変身してトリガーで攻撃した。タブーが撃たれて、ナスカ・ドーパントがタブーを助けて逃げた。霧彦は冴子のために、高速移動が出来るように訓練を重ねていたのだ。

Ｗがタブーを探していると、ビルの天井が崩れて、子供が下敷きになりそうな所をヒートメタルで助けた。それを見ていた刃野刑事（なだき武）は、Ｗに駆け寄り「すばらしい！すばらしいですね、今の力。やっぱりあなた、正義の味方だったんですね。私は初めからずーっとそう思っていましたよ。ええ。」と言った。

翔太郎は刃野刑事の調子のよさに怒り、フィリップは廃工場にニセ仮面ライダーの強盗犯がいることを教えて、ハードボイルダーで去っていった。

冴子＝タブー・ドーパントは逃がしてしまったが、倉田は逮捕された。冬美も約束通り自首して、なんとか事件は解決した。

フィリップはファングという新しい力を得たが、翔太郎は一抹の不安を抱く。恐ろしい何かが起こる前兆かも・・・。

そんな心配をよそに減量からリバウンドしてしまったフィリップは、ブクブクに太った姿になり、新しい検索対象のモチにはまってしまったのだった。亜樹子と翔太郎はあきれて、翔太郎は「ちっとは反省しろ。この検索バカがー！」と怒鳴った。

今週は前回の続き、冴子がフィリップを連れ戻す為に、倉田に依頼して翔太郎と亜樹子が人質になって、フィリップを誘い込みましたが、思わぬファングジョーカー登場で、アームズはメモリブレイク、冴子はタブーで逃げて、ナスカに助けられました。

フィリップがファングを避けていたのは、ファングに支配されて恐ろしい目に合うと分かっていたからでした。冬美が剣児を助けたいのは「ツインローズは二人で一人」だからという言葉に、自分たちを重ねて、フィリップは冬美や翔太郎のように先を考えずに突っ走ることを決断して、ファングジョーカーを使うことになりました。いつもクールで思慮深いフィリップには一かバチかの賭け、翔太郎が暴走するファングを止めてくれると信じてのことでした。燃える本棚はフィリップのファングを恐れる心、翔太郎がフィリップを星の本棚から見つけ出し、フィリップが一人では出来なかったファングの制御を出来るようになりました。二人で一人のＷで良かったね。一人の体の中で、憑依状態で会話する誰かを思い出しますが、Ｗの映画の中で亡くなった鳴海がフィリップの星の本棚で「お前は自分で考えて行動したことがあるのか？」と聞いたのもここでした。何故かいろんな人がここに入ってこれるんですね。

アームズ・ドーパントも、ガイアメモリに心を支配されて、凶暴で破壊的、残虐を好み快感を覚える怖ろしいガイアメモリでした。

翔太郎がロープで吊るされていましたが、随分古典的な方法だな。縄で吊るして、下に竹槍をたくさんさして縄を切って、処刑する方法は時代劇でもよく出てきました。ファングの歯の力の強さは凄かった。翔太郎を遠心力で飛ばすなんて、頭のいい子だね。フィリップを守るためにいつもついて回っていた？誰がファングを作ったのかな。

冴子の言った「いらない記憶はまた消える」という言葉も気になります。たくさん検索して記憶を増やしていくフィリップが、何かのきっかけで記憶をなくしていたのは、誰かに消されたか、ガイアメモリの実験からと思っていたら、フィリップにはまだ自分でも知らない謎がありそうですね。

一度冴子の元に戻って、冴子の知っていることを聞くのもいいかと思いますが、それはもっと終わりの回に近いころかな。

新年第１回目のファング登場かっこよかった。謎が一つ解けてフィリップ大活躍の回で映画の宣伝にもなり、とても良かったと思います。年が変わって一週明けると前の回を忘れているから回想シーンは入っていても、前後編でまたぐなよな。本当に大人スタッフっていやらしい。

次週は、「バーバー風」でバッタリ会ってしまった翔太郎と霧彦。Ｗとナスカで激突する二人だが、マスターからの依頼で一時休戦。二日前から家に帰ってこない１５歳の娘・アカネを探して欲しいというものだった。この調査がガイアメモリ流通に関わる暗い闇に導いていく・・・。

霧彦メイン編でガイアメモリが中学生に出回っていると知った霧彦。社会派ドラマになっています。

ガイアメモリに蝕まれる少年少女たちは、茜役が今野真菜さん、木村遼希くん、吉原拓弥さん、伊倉愛美さんです。「おっぱいバレー」出演者が多いそうです。

依頼人「バーバー風」のマスター役は、あご勇さんで「顔芸」がすごい、顔芸ヒロインの亜樹子も負けてられない！？

あご勇さんは、「ぎんざNOW!」（TBS）の素人コメディアン道場のチャンピオン。同じ優勝者の清水アキラ、アパッチけん、鈴木末吉、佐藤金造ら６人でザ・ハンダースを結成して、モノマネコミックソング「ハンダースの思い出の渚」を発売して３０万枚売り上げた。佐藤金造（現・桜金造）とアゴ＆キンゾーで「お笑いスター誕生」に挑戦し、グランドチャンピオンにもなったが、病気療養のために自然消滅。いろいろあってピン芸人として活躍中。ザ・ハンダースの時も、「お笑いスター誕生」も見ていたし、病気の時もすっかり痩せて、心配でした。

桜金造さんも「ゴ―オンジャー」に三太役で出演していました。

アパッチけんの中本賢さんも役者としてドラマや映画で活躍しています。この間の「浅見光彦～最終章～」にも出ていました。映画「釣りバカ日誌」にも出ていましたね。