大杉谷紀行~祈りの岩井編~ | 三重の田舎日和

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南北に長い三重県には、農山漁村の全てが残っています。そんな三重の田舎の魅力を三重県在住の公務員K&Aがお届けします。

ふと気が付いたら、ほとんどブログの更新をしないまま1月が終わってしまうことに気が付いて、急きょ更新です(;^_^A


この前、取材を兼ねて散策した大台町大杉谷の岩井地区の様子など。


岩井地区は旧大杉谷村の入口、宮川の一番下流側のエリアになります。

隣は旧領内村になりまして、その旧村境には、このようなお地蔵様が祀られています。


岩井1

飾りや、花もまだまだ新しく、皆さんに大切にされていることがわかりますね。


お地蔵様を過ぎてしばらく行くと、道路沿いに立派な鳥居が見えます。

ここは、地元で「つしまさん」と呼ばれている津島神社です。

愛知県津島市の津島神社の分社に当たり、疫病・厄難災除けとしてこの地に祀られたのだそうです。


隣には、浅間神社の分社もあります。



岩井2

ちなみに、鳥居の文字は大台町長さんによるのだとか。

なかなか綺麗な字ですね。



さらに道沿いに進むと、道路脇の岸壁を削った祠に、またお地蔵さんが。

隣には庚申さんも祀られています。

ここが岩井地区の本郷集落と後谷集落の境になるのだそうです。


岩井3

ここにも、お菓子やお茶などが供えられていて、ほっこりしますね。



そこから少し進むと、いかにな樹に囲まれた場所が。

いわれは分からないとの話ですが、菅原道真が祀られています。



岩井4

樹は、杉と松が根元でくっついた合体木になっていて、背後の巨岩と合わせてパワースポットのような雰囲気を漂わせています。

JAのスーパーの脇にあるお地蔵さんを通り越して、宮川にかかる岩井橋を渡ると

対岸にある道のコンクリートブロック壁の中にお地蔵さんが。

しかも、ちょっと高いところに。


これは砂子集落のお地蔵さんなんだそうです。

きっと、もともとあった場所の工事をした際に、このような形で残したのかなと思います。


岩井5

ここも、ちゃんとお供えがされていますね。


と、思っていたらすぐ近くにも違うお地蔵さんが。



岩井6

ここは、隣の大瀬集落のお地蔵さんなんだそうです。

なんとも、信仰深い岩井地区の方々。



この谷は持山谷と言い、かつては木々に囲まれた渓流がいい雰囲気の谷でしたが、

平成23年度の台風で奥の山が大規模に崩壊して、このような状況です。

手前の橋は、その時の土砂で破壊されてしまったので、先日新しくかけなおされたところです。


橋を壊した土砂は宮川を横切って対岸の本郷地区まで達し、1軒が全壊になったのですが、幸いにも人的に害は出ませんでした。

雨が小降りになって、避難していた人が家に戻った時に起きた災害で、

ほんの少し土砂のコースが変わっていたら、大変な災害になっていたと思います。



岩井7

これも、岩井の皆さんが信仰のおかげかも・・・

なんて感じたところでした。



ところで、この持山谷の近くに、美味しい水でちょっと有名なところがあります。



岩井8

こんな感じで、水が汲めるようになっています。

なんというか、やわらかい味のする水でした。


そんな感じで、岩井地区をまわってきまして、このあと散策マップを作ります。

どこかに置いてあると思うので、見かけたら、ぜひ参考にしながら地区を散策してみてくださいませ。



【位置情報】

大台町岩井地区

http://www.mapion.co.jp/m2/34.30684253268829,136.23201368342893,14