おはようございます。
伊織です。
暑い日が続きます。そして各地での異常な大雨。突然降り止んでいくゲリラ豪雨。日本だけではなく世界の各地での干ばつ・豪雨等地球温暖化の影響なのか毎年自然環境が人間を脅かしています。人間だけではありませんね。動植物等の食物連鎖のバランスも崩れかけています。今まで何億年前から作り上げてきた自然を生物の形態が壊れかけています。この現象は伊織が小学生(もう何十年前・・・汗)のころから科学と学習の時代から言われてきていました。何も京都議定書からCO2の削減等を世界で決める以前から言われていました。
もうそろそろ一個人レベルから何かを行い世界中で纏まり地球温暖化を遅らせることをしないとこの先の未来ある子供達がもっと苦労する。いや人類滅亡の危機に晒されてしまうのではないでしょうか。人間が好き放題して苦労するなら自業自得かもしれません。
でも、動植物が人間に巻き込まれていることは・・・なんだか複雑な気持ちです。
伊織は建築を通じて会う人に建築行為(住宅含めて)を行うことは、これからもっと資源・自然環境について考えなければいけないことを分かって貰うためにそんなお話を少しでも行い、こらからの地球温暖化について危機感を記憶して貰うために頑張ります。
勿論個人・家族優先ですがほんの少し自然のために考えてもらうために(結果、人類・動植物・個人に帰ってくることなので)
建築士!伊織「住宅建築(日本)歴史編⑤」
前回は神社建築のお話でした。神様の住まう建築でした。今回は寺院建築。つまり「お寺」です。では、主な寺院を時代毎に分類してみましょう。
古代:6世紀、第一次渡来。仏教の伝来により寺院建築が生まれます。以前は堀立て柱で支
持されただけの建築(土に柱をそのまま建てる)でしたが、仏教の伝来により礎石の上に柱を立てるようになり水に対して強くなりました。土の上だと雨水を柱が水を吸い傷みや腐りに繋がりやすいですから。そして柱の上に軒を支持する組物が出来て軒の長い建築物となりました。これは軒を長くするための構造ですから神社建築も同じですね。
伊織個人的には、雨の多い日本で伝来により柱の下の土台として礎石が生まれたことはやや残念ですが・・・地面、勿論建築物の周りの地面よりは盛土しているとしてこの地盤を基礎と考えれば一番シンプルで地盤に地震等のエネルギー(揺れ等)を伝えることで構造物を安定させていたのではないでしょうか。木材の痛み等がなければ単純でいいデザインだと思います。先人の日本人は凄いと思います。
飛鳥時代
代表的な建築物として、法隆寺西院の金堂があります。最も古い木造建築とされています。法隆寺に行った際には必ず見てください。
白鳳時代
薬師寺の東塔が現存しています。ただ当時のまま現存しているものは少なくて殆どが再建築されたものです。国家の安泰が願われたもの(東大寺等)
奈良時代
現存する建築物は30にも満たないと言われる中で、100年ほどの間で建築史上最も豊かな作品が生み出された時代です。唐招提寺金堂、法隆寺夢殿、東大寺法華堂などがあります。注目の時代です。
平安時代
この時代になると仏教だけではなく、天台・真言宗(密教)が伝来します。そして建築物は礼拝する建築部分として礼堂が出来てきます。それまでは本尊を安置する建築として金堂などと呼ばれていましたが、本堂と呼ばれるようにもなってきます。この方がなんとなく馴染み深いですね。そしてより身近に感じます。400年間のこの平安時代、現存する建築は30に満たないそうです。奈良時代が100年だと見るとあまり建築を行うことがないことになります。なにか社会背景か資源・人出不足の関係か分かりません。ただ国風文化としては日本独自の文化として展開していく時代となります。平安時代後期、貴族の間では浄土思考が流行り極楽浄土が願われ始めたようです。藤原氏による平等院鳳凰堂は阿弥陀堂として有名です。この時代に家相も中国から入ってきています。これも最初は貴族に流行り今日まで継続しています。凄いですね日本人。願掛け、占い、神頼み、仏様頼み。幅広い思考思想があります。
鎌倉時代(中世)
第二次渡来様式として大仏様と禅宗様が渡来します。これは鎌倉時代にはいり中国大陸との交流が盛んになってきた背景があります。特に架構のデザインが強調されるようになり、架構を含め架構下空間が形成されて架構即空間の理念が表現されています。
近世
後世に影響を持つ建築は少なくなります。古代寺院、神社の再建が目立ちます。東大寺仏殿の再建などが行われています。又、中国、明朝の様式を持つ寺院のデザインも出てきました。萬福寺(まんぷくじ)や崇福寺(そうふくじ)などがあります。
建物は古くなれば老朽化します。そのために修復したり補修したり再建したりは今の時代でも同じことだと思います。維持管理は今も昔も変わりません。特に住宅の維持管理については住まい手が外部は殆どしません。物を大事にする心を忘れてしまったのでしょうか。造り手と住まい手がもっと真摯にマイホームを考えていけば古人の物を大切に使うという心を取り戻せそうに思います。
ありがとうございました。
次回は、大仏様、禅宗様、そして和様についてお話します。
宜しくお願いします。
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