先週の日曜日、大阪城内 西ノ丸庭園の中にある豊松庵にてお茶会がありました
豊松庵については先日記事にしましたので、よろしければこちらをご覧ください → ★
床の間に飾っているお軸は、豊臣秀吉の子である豊臣秀頼公筆のお軸です
桃山時代のものです
詞花和歌集に載っている句を書いています
「ひとたびは 思いも絶えにし よの中を いかがわすべき しづのおだまき」
お花は桃山時代の靭に季節のお花を生けています
たいてい1輪が多いのですが、10月は何種類かのお花を生けることが多いんです
その際は絶対奇数のお花の種類にします
お釜は瓢箪の形をしています
脇床には、右から、桃山時代の南蛮青貝小箱、その横にあるのが
江戸時代の伏見人形(加藤清正鬼退治)です
そしてその横には、お軸等の箱書きを並べています
この箱書きがあるかないかで、そのものの価値が変わってきます
今回のお道具は秀吉にちなんだものということで、桃山時代~江戸時代に作られたものを
揃えています
主菓子は、十六紋菊を形どったお菓子です
十六紋菊は天皇家の紋章ですが、その昔秀吉が使っていたそうです
お干菓子は、桐の紋を形どったものでした
桐こそ、豊臣家の家紋です
お客様が座ってらっしゃる後ろのふすまが開いていますが、そこから↓の風景を楽しむことが出来ます
まさに豊臣秀吉づくしのお茶会です
今回も珍しく、貴重なお道具がたくさんあったので、来てくださったお客様はお茶だけでなく、
お道具も楽しんでらっしゃいました
私たちのお茶会は先生と先生の息子さんがお道具を準備されるのですが、いつも来てくださった方に
楽しんでもらえるようなお道具でおもてなしを考えてらっしゃるんです
お茶はおもてなしの心が一番大事です
大阪城をバックに社中の皆で撮った写真です