多度みそぎの湯の実現(2011/08レポート資料) | 田中松緑のブログ

多度みそぎの湯の実現(2011/08レポート資料)

多度みそぎの湯」早期実現に向けた提案


多度町が計画した「多度みそぎの湯」は、建設費と経営見通しが不透明なため、合併後、凍結されたままです。

合併時の約束は、市財政を圧迫しない方法でなければ実現しません。

田中松緑は、多度町の自立した発展のため、以下のとおり、6つの方法を提案します。


1.町民のやる気次第


地域の町づくりは、自分たちで勝ち取るものです。行政サービスを待っていても誰も助けてくれません。


6年経っても何も進まない不利益と不満で負け組みになるよりも、町民のやる気と協力で実現しましょう。


その目標は、健康増進といった消費目的ではなく、町の収益基盤となる拠点整備といった投資目的です。


いつか完成するではなくて、いつまでに完成させて収益を得るか、しっかり計画を立てて実行しましょう。

2.受益者による出資


110万円で、町民など受益者に対して出資(入湯料の前払い)を募ります。


出資者には5年で220回分の温泉チケットを配付します。(週1回程度の利用で1450円と50円割安)


建設維持費3億円の場合、出資者3千人が必要となります。建設費ができるだけ安い方法を考えましょう。


出資者は、1日500名が利用した場合、売上げ25万円で、温泉の事業継続のために貢献できるでしょう。


3.ハコモノ行政打破


多度町総合支所(以下「支所」)は、ホテルのように重厚な建物ですが、合併後は、火が消えたようです。


現在の建設予定地を変更し、役目を終えた支所の再利用により、建設費を最小限にします。


広い駐車場がある支所は多数の利用者を収容できるほか、医療・福祉・文化など、温泉以外の行政サービスも提供して、周辺公共施設も有効利用できます。


住民の窓口業務は支所に残しますが、窓口業務以外(生涯学習課等)は、ふるさと多度文学館2階など稼動率の低い空間に移転します。もう、職員の少ない支所は不要なのです。


温泉経営にあわせて、休眠中の多度郷土館や多度陶芸館なども再生して、寂れた町並みを建て直します。


4.実業家による経営


経営は成功するよう、桑名市と出資者が、優秀なプロの実業家に委ねます。


経営を安定させるため、経営者への成功報酬は必要です。桑名市は施設提供者と経営監督者の立場です。


5.多度町交流の拠点


「道の駅」に位置付け、多度大社までの多度川歩道を整備するなど、多度山周辺の観光資源を強化します。


高齢者や子供も利用しやすいよう自治会が手作りで運営する「共助タクシー」などで往来を盛んにして、多度町交流の拠点にします。


少子高齢社会への早急な対応として、循環型農業など町内産業を復興して、住民が老後も「道の駅」を拠点に定住自立できるコンパクトな町づくりを実現します。


6.太陽光発電の利用


地域の日当りよい斜面(みかん畑の跡など)に太陽光発電パネルを設置して、温泉に必要なエネルギーを自給できる体制にします。


電力余剰ある場合、出資者には温泉チケットの優待も検討します。また、災害時の停電や断水に備えて、住民が避難場所として利用できるよう、市の防災対策を強化します。


以上