今日は、現在、銀座アートホールで開催されている第42回現代童画展・受賞作家展に行ってきました。

 

銀座アートホールは、JR新橋駅から徒歩ですぐのところにありました。

銀座アートホールの案内は此方です。

http://ginza-arthall.com/exhibition/2017/170501/

 

 

第42回現代童画展・受賞作家展のチラシと、第43回現代童画展の公募のはがきです。

今回の展示は、その名の通り、昨年の第42回現代動画展で受賞した作家の方の作品を展示しています。

昨年の第42回現代童画展の様子は、私のブログに、2回に分けて掲載させていただきました。

第42回現代童画展(於東京都美術館)に行ってきました。

第42回現代童画展に行ってきました(続きです)

 

さて、今回、32人の作家の方の作品が展示してありました。

美人画、花好き、鳥好きの私の主観的好みで、いくつかの作品を紹介させていただきます。

まず、会員作家賞だった丁子紅子さんの作品です。

 

「むすび」という作品

丁子さんの作品は、もう何度か拝見していますが、黒髪に、心を見通すような目、そして赤い唇の女性が描かれていますが、黒と赤の対比が印象的な作品です。

今回、近くで良く見てみると、若い女性の濡れたような黒髪の重たさのある質感が、丁寧な細かい線と白で見事に描かれていることがよく分かりました。

また、瞳や、まつげが繊細に描かれており、それが、この独特の表情をうみだしていました。

丁子さんならではの作品に、今回も感服しました。

 

なお、丁子さんの2人展の私の感想ブログは次のとおりです。

丁子紅子・平良志季 2人展(於 art Truth) に行ってきました。

 

そして、次は東京都知事賞だった戸井田いづこさんの作品です。

「眠れぬ夜に逢いましょう」という作品

戸井田さんの作品を拝見するのも3度目になります。

女性の美を独特な画風で、抽象化しつつも、顔の表情は写実的と言えるほどに魅力的に描かれています。特に、今回の作品は、手の表情に生身の女性を感じられました。

女性の艶やかさと、純粋さを併せて感じる作品と思いました。

 

そして、もう一つ女性を描いた作品です。

現代童画大賞を受賞された池田ヒロミさんの作品です。

「桜に想う」という作品

 

桜が溢れる風景に、現代的な女性の京都弁でいう「はんなり」とした美しさ、池田さんの作品は、日本的な美が凝縮されている作品といえるのではないでしょうか。

 

実は、今日、画廊に行くと、以前、お目に掛かった方がいらっしゃっていました。はじめは、特にお声かけをせず、展示作品を拝見していたのですが、一通り見終わったあとで、受付の方に確認したところ、やはり、その方でした。

すぐに、受付の方がご紹介いたしましょうと、その方とお話しをすることが出来ました。

その方は、現代童画会の小澤清人会長でした。

 

小澤会長に最初にお目に掛かったのは、昨年、横浜の私がよく行く画廊art Truthでした。ただ、一言二言しゃべっただけですので、小澤会長は当然覚えていらっしゃるわけがないのですが、今日は、気さくに色々とお話を聞かせていただきました。

印象に残った話の一つとして、絵は画家に似る、似なければだめというようなことをおっしゃっていました。

 

それと、横浜でよく夢中になって写生をしたはという話も興味深かった。

そして、かつて大宮にあった操車場にあったレンガ造りの建物を画いた話もまたおもしろかった。その絵は、今、母校にあるということですが、その絵はがきをいただきました。

 

そして、今回のいくつかの作品について話題になりました。

その一つ、新人賞を受賞したそねやじゅんさんの作品です。

 

「ひとめ逢いたい」という作品

私は、そめやさんには、画廊art Truthで、奥さん共々お目に掛かっているのですが、小澤会長は、そめやさんの作品を、本人にそっくりだとおっしゃっていました。

今後について、絵がどう評価されていくかは分からないとしつつも、話の文脈からすると、小澤会長は、そめやさんを画家として好意的に受け止めている感じがし、少し嬉しくなりました。

 

さて、その他の作品ですが、

文部科学大臣賞を受賞した佐藤美絵さんの作品も印象に残りました。

「依拠」という作品

佐藤さんの作品は、花や植物、そして生き物を独自の表現で描かれるので印象に残っていたのですが、今回の作品も牡丹でしょうか、独自の世界感で美しく描いていました。

 

そして、会友奨励賞のコムロレイコさんの作品

「ケモノと花」という作品

ケモノとありますが、オオカミの親子でしょうか、力強い独特のタッチで、オオカミの精悍さと、愛情を描いています。

この方の作品も独特で、私が好きな作品です。

 

今日は、いくつかの是非とも拝見したい作家さんの作品を拝見できた上、小澤会長とお話しが出来て、大変充実した時間を過ごすことが出来ました。

小澤会長に感謝するとともに、今回、展示された作家の皆さんの今後のご活躍を祈念したいと思います。

 

なお、この展示は、5月1日~5月7日となっています。