先般、ブログで交流させていただいている、ある日本画家の方から、あるコメントをいただきました。

それは、私が、3月1日及び3月3日に書いた横浜のそごう美術館で開催された再興第100回院展で展示された斎藤満栄氏の「鉄線」についての感想に対するものでした。

再興第100回院展(於そごう美術館)に行ってきました。

再興第100回院展 齋藤満栄氏「鉄線」をもう少し語りたい。

 

このブログで、私は、次のとおり書かせていただきました。

 

斎藤満栄氏の「鉄線」は、「鉄線の花群を描いた作品ですが、少し離れてみると、明らかに真ん中に描かれた花一輪もしくはそれを含む2、3輪の花にアクセントがあります。見方によっては、その一輪の花を引き立たせるため、全体が画かれたのではないかと思うほど、その中央の花は、鮮やかに繊細に描き込まれていますが、一つ一つの花の描き方の違いにより、絵全体の奥行き、花群の全体の調和が見事に保たれています。」

 

そして、そのときチラシに掲載された「鉄線」の絵は、次の絵です。

このチラシの写真で、携帯鉛筆で指し示した鉄線の花一輪が、あまりにも美しく、繊細に書かれていたため、私は、上記のような感想を持ったのです。正直、私の印象としては、この花を引き立たせるために、この絵全体が描かれていると、心の中では確信していました。

 

そこで、先般、いただいたコメントによると、斎藤満栄氏が、北九州市にこられたとき、講演をされ、この鉄線の絵は、その一輪の鉄線を描くために描き、たたみ二畳分のスケッチを元に描いたとのお話をされたというのです。

 

もちろん私の思い込みが、空振りではなかったという喜びもあったのですが、日本画家として実績を積んできている方が、私のブログの内容を覚えていてくださり、そして、その斎藤氏のお話を教えてくれたということに、とても感激したのです。

今日は、その感激をお伝えしたく、ブログに書くこととしました。

 

さて、ちなみに、この7月15日から24日の間、横浜そごう美術館で、71回春の院展の展示が行われます。その展示予定の作品が、すでに紹介されており、斎藤満栄氏は、「金魚」という作品を展示する予定となっています。(横浜の後、8月2日~7日に、福岡三越で展示されるそうです。)

私は、今から、その作品を見ることを楽しみにしていますし、できたら、その感想を、またブログに載せたいと思っています。

 

最後に、すでに紹介済みですが、鉄線の花(ニアイコールのクレマチスの花)の写真を、再度掲載します。