先日のブログでも話した、M.D.アンダーソンのDr.ホルトバギーのアルゴリズム。
このアルゴリズムの基本的ルールは、
「再発、転移したら、できるだけ長くできるだけ高いQOLを維持できるように治療を選択する」ことだそう。
発表されたのは、1998年らしく、もう15年は経つ考え方です。
もう古いのかな?
ご存知の方、教えてください。
ネットでみる分には、それでも今だに、再発・転移乳がんの治療を考える上での世界標準らしいのですが…。
⇩ネットから拾ってきた、アルゴリズムの図
このアルゴリズムに従うと、私の場合は、ホルモン療法をもうちっと頑張った上で、効果がなければ化学療法に移る、っていう治療手順で良いハズなんだけど。
主治医のM先生も、セカオピに行った癌研有明病院の先生も、
「即時、ハーセプチン+タキサン系」
と宣告されました。
生命の危機に直面していたとも思いませんし…。
なんでいきなり強烈なのから推奨する?
一方、外科手術をした私の担当医であるN先生は、全くこのアルゴリズム通りの治療を勧めてくださいました。
「まだまだ先は長いから大丈夫ー!」って言いながら。
この差はなんでだろう?
思い当たるのは、N先生が若いってところ。
癌研有明病院の先生も、主治医のM先生も、もう50代位かな。
N先生は30代後半くらいかなー。
医学は日々進歩するし、ましてや癌治療なんて、どんどん変化していきます。
一番、ロジカルを叩き込まれる医学生の時期に「がん治療は、早いうちに強い治療を行うべし!」って刷り込まれちゃったら、
その後、がん治療のロジカルが変わっても、そうそうすぐには方針転換はできないよねー。
しかも、人間は自分の成功体験を信じる生き物。
方向転換は、過去の自分を否定することになっちゃうもんね。
N先生は、おそらく医学生ど真ん中の時期に、このアルゴリズムが発表されたんでしょうね。
まあ、結局、私はこのアルゴリズムから外れ、放射線治療を選択したのですけどね。
がん治療において放射線治療の進化は疑いようもなく明らかなハズ!
日本の標準治療ガイドラインやこのような世界標準のアルゴリズムに、
放射線治療という選択肢が早く入りますように!
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