看護師ayamiの海外医療ガチblog

国際医療協力活動のマネージメントに日々奮闘中の看護師の日記。ジャパンハートのミャンマー・カンボジア・ラオス・日本での活動の舞台裏を紹介します。知られざる人間ドラマやちょっと笑える珍事件など盛りだくさん!アジアの子供たちの笑顔や料理なども写真でお伝えします。


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レッカナーの自宅を訪問した。
ジャパンハートのカンボジアの病院Asia Medical Alliance Centerより車で5分のところにあった。

トタンを繋ぎ合わせてできた倉庫風の外観に部屋は一つ。
部屋の中は薄暗い。
しばらくすると、レッカナーを抱いた母親が出てきた。
相変わらずのはにかみ笑顔にホッとする照れ

3/20に控える日本行きのスケジュールと日本の病院での治療内容について説明しにきた。
20日のスケジュール、日本の気候と到着後の予定、持参物について。
見送りの人たちは別便で空港へ!!という、家族や親戚が多いアジアならではの説明(お願い)も終え、
何か質問は??

『ありません。』

そりゃ、そのはずだ。
何を質問したら良いかもわからないのだろう。
なんてたって、初めての海外、初めての飛行機だもの飛行機

翌日、日本で役立つであろう歯ブラシや髭剃り、タオルなどを持って再度訪問した。
スーツケースなど、、ないよね?と思いながら、荷物は何に入れるのかと聞くと、
リュックにダンボール一箱。どちらも小サイズ。
ダンボールには何を入れるの?と聞いてみると、
タライギェット(干し魚)と、タライパット(鰹節)と米。
まあ、日本人的に言うと、梅干しとふりかけねグッ
ってことは、このリュックに父子の3ヶ月分の荷物ねぇ、、。まあ、仕方ない。。
長袖の厚着はあるのか?と聞くと、レッカナー本人のものはないというアセアセ
靴は何で行くの?と聞くと、『これ下差しと穴があきそうなビーチサンダルを指差した。

『。。。』

『さっ、今から一緒に市場へ行こうルンルン

さて、20日、無事に出発できますようにお願い

 

今回の日本での治療は、国立病院機構 岡山医療センターの多大なるご理解とご協力があって実現します。
現地側の日本人担当看護師はTさん(右から2番目)

しばらくお留守番ですが、カンボジアに戻ってきてからのレッカナーをサポートします。

そして、今回付き添いは、カンボジア人看護師ピエン。(写真左)
そして途中から同じく看護師のスレイトーイ(左から2番目)に交代する。

彼らにとっても、その後の人生観を変えるような非常に良い経験になると確信していますクローバー
次のブログでは彼らを紹介します。

 



ナースイヒ彩未

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1月から追加検査や渡航のための申請を始め、ようやく一通りの準備が終わろうとしている。

こちらでのパスポートやビザの申請は、なかなか思うようにスムーズにいかないものだ。

パスポート申請に必要なIDカードと呼ばれる身元証明書がない人もいる。

レッカナー本人や家族も、このために何回も首都のプノンペンに足を運んだ。

まっ、でもなんだかんだで、今月後半には治療のため日本へ渡れることとなりそうだ。

日本ではおそらく3ヶ月ほどの治療を行い、カンボジアに帰国後もこちらの国立病院で引き続き治療を続ける。

 

日本での治療が受けられるということは、この国の人々にとっては『奇跡』に近い。

それは、とても大きな希望であり心の支えでもある。

本人と家族が掴んだその希望が繋がるように、私たちは全力でサポートしたいと思う。

 

もしかしたらこのようにアジアの人々が日本での治療を『奇跡』と思う時代の終焉はすぐそこまで来ているのかもしれない。

だって、あと10年後には本当にどうなっているかわからない。

だからこそ、「今」がとても大切ではないかと思う。

 

一期一会。

 

今日も相変わらず健気な笑顔で現場にいる私たちに元気を与えてくれるレッカナー。

これからの日本とカンボジアでの治療、頑張ってね。

そして私たちも一緒になって応援させてね。

 

ナースイヒ彩未

 

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2017年1月25日

初めて会った時の母親の目は生気を失っていた。

何かただ事ではない雰囲気を感じた。
 
話を聞くと、5歳の娘のお腹に硬い塊が触れ、診てもらいたくて来たという。
医師によるエコーでは、たしかに腫瘍様の像がある。
詳しい検査が必要になった。
 
その後も話を続けると、5年前にこの子のお姉ちゃんにも同様の腹部腫瘍があった。
カンボジアの小児医療では有名な病院で手術を受け、一週間後に家で亡くなった。
偶然にも、5歳という同じ年齢だった。
 
子どもが自分より先に逝ってしまうことほど悲しいことはない。
「この子も同じことになったら、、、」
うつむきながら語る母親の横で、無邪気な笑顔を振りまくこの子の名前はLeakna(レッカナー)ちゃん。
 
父親の職業は工場職員で月に200ドル(日本円で22000円ほど)の収入。
母親は、主婦。今は長男とLeaknaと4人暮らし。
家は病院からバイクで5分のところにあり、もともとこの病院の存在を知っていた。
 
事がうまく運ぶときには、タイミングが揃うものだ。
もともと2日後にカンボジア入りを予定していたジャパンハート代表の吉岡医師が診察。
「より設備の整った日本での手術が必要」となり、すぐに日本で受け入れてくれる病院を探す。すると今回も国立病院機構 岡山医療センターが受け入れを快諾してくださり、日本行きの準備を始められることとなった。
 
実はこの後我々が具体的な支援の話をするまでの間に、
日本での治療費など払えるはずもないと思った家族は、カンボジアで唯一無料で小児治療を行える5年前に長女が亡くなった病院に行ったらしいのだが、CTの結果が分かるまでに怖くて退院してきたという。
いわずもがな、心の傷は根深い。
 
「絶対にこの子を救わなければ」
ここにいるスタッフは同じ気持ちで、今も各種準備を進めている。
 
ナースチュー彩未
 
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