第七話
どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・
焦ってキッチンに駆け込んだ。
ジュンスがあんなになるまで、拒み続けた私は・・・どうなの?
彼女としてどうなのかな
ジュンスは寝室から出てこない。
・・・どうすればいい?
・・・・・・私はどうすればいいの?
一歩が踏み出せない。
ジュンスは嘘がつけないから、
「大丈夫だよ」って笑っていても
顔には全部出てて
ジュンスとするのがいやなんじゃないんだ
だけどがっかりされそうで
緊張しちゃって
どうしても一歩が踏み出せない
｢あやか・・・｣
ようやく寝室から出てきたジュンスが、そっと私の後ろに回って
ぎゅっと優しく抱きしめた
｢さっきはごめんなさい・・・寝ぼけちゃって、俺・・・｣
｢ジュンス、もういいから｣
｢嫌いになっちゃった?やだ、そんなのやだよ・・・許して｣
｢だから、いいよってば｣
｢怒ってるでしょ?・・・振らないで｣
振らないで
ジュンスのその一言で、私は止まった
私って・・・本当にひどいな
こんなに追い込んでる?
悩ませちゃってる?
私がジュンスを振るなんてありえないのに。
振られちゃうんじゃないかって思うのはこっちの方なのに。