以下のような記事にある「放射性物質が高濃度の焼却灰や汚泥が見つかる」ことはある意味でとても良いニュースです!

東日本に在住で自分の住まいの周辺の空間や土壌、水の放射線量を定期的にチェックしている人なら、これがとても良いニュースだと理解できます。
放射線に関して正しい真実を知るための唯一の手段は、「生活現場の空間放射線量(マイクロシーベルト)と放射性物質量(ベクレル/Kgあたり)を定期的に測り、その数値がどのように推移しているかを確認することのみにあります。それ以外の方法で特定の場所の安全を確認する手段はありません。

上記を実行している方でしたら、関東地方に降り注いだ放射性物質は、雨水によってどんどん低い場所に流され一箇所に集められてホットスポット化(局部集中)していることを知っているでしょう。逆にホットスポット以外の場所はどんどん除染されています。ですから、例えば千葉の私の住まい周辺では2011年4月以降は一定して放射線量は低下し続けていて一度も上昇したことはありません。(公式検査機関に土壌・水道地下水を定期的に検査依頼)ですから、少なくとも私の住まい周辺では、2011年4月以降これまで「追加の放射性物質降下はありません」と断言できます。


ホットスポットの汚泥が下水道や河川または道路脇や排水溝で見つかり、それらを多くの人たちが焼却処理などしてゴミとして捨てたり、廃棄場に集めたりしたものが今回のニュースのように度々取り上げられます。それらのニュースを見て、「まだまだ関東では放射性物質が追加でどんどん福島から降り注いでいる」という恐れを抱く人が多いですが、これは自然または人工的な除染の結果集められた放射性物質であり、東日本大震災直後の原発問題初期に関東に降下したものなのです。

ですから、記事タイトルは「放射能に汚染された土が日本中にバラ撒かれていた!」となっていますが、実は「広範囲からの古い放射性物質が流出し集積された汚泥が多くの処理場に運搬されている=他の場所は除染されている」という事です。ただし、集積された放射性物質は再度拡散させられないように一箇所に安全隔離させられなければなりませんね。


以下のようなニュースを良いものと考えて安全に暮らすために注意しなければならないことは、自分の住まいがホットスポット地域に属していないかどうかを確認することです。もし他の地域では除染が進む代わりに、広範囲からの放射性物質が自分の住まいに集まってきていたら問題ですね。もしそれが無ければ、あとは食べ物だけに気をつけて暮らせば危険は避けられると思います。

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記事タイトル「放射能に汚染された土が日本中にバラ撒かれていた!」

http://nikkan-spa.jp/39827